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それでも幸せな人はいるから

特別支援学級の担任をしていて感じたこと。幸せな子ども時代を過ごす子どもが一人でも多く増えるように

『キャラ化する/される子どもたち』―排除型社会における新たな人間像―#番外編(完)

一応#5のつづきですが、自分の考えを書くだけなので「番外編」ってことで。 ◆自尊感情を上げるには?#4 「キャラ化する/される」の中で「承認欲求」に応じて人間関係が展開されているということが書かれています。 そこで気をつけたいと思ったのが、「眼前…

『キャラ化する/される子どもたち』―排除型社会における新たな人間像―#5(終)

inclusive.hatenablog.jp のつづきです。 「キャラ化する/される子どもたち」の〈概観〉 まとめ(抱いていた問題の解決) ・「個性を煽られる」での個人的な問いの残り ◆「個性を煽られる」で土井さんが挙げていたもの ◆「キャラ化する/される」で考察した…

『キャラ化する/される子どもたち』―排除型社会における新たな人間像―#4

inclusive.hatenablog.jp のつづきです。 第四章 キャラ化した子どもたちの行方 〈概観〉 閉塞化するコミュニケーション キャラ化した自己が傷ついたとき 「確固たる自信のなさ」の蔓延 「不気味な自分」と向きあう力 所感 ◆多様化する社会に潜むトラップ ◆…

「誉めること」と「自尊感情」

10月29日の記事です。 Nagano Nippo Web » 褒められると自己肯定感 県教組調査:長野日報のニュースサイト この中で、 「褒められている"実感がある子ども"は自己肯定感が高い傾向にある」 という調査結果が書かれています。 この文を見てどんな解釈がなされ…

「自由」と「責任」

最近の中で、この指導子どもに入ったなと思っている指導の一つに、「社会では責任を果たすと自由が与えられる」というものがあります。 自由権に則った形で自由を定義しています。 ・他を害さない。 ・法律に反さない。 「自分勝手」「なんでもあり」の自由…

続・通常学級における支援級理解について

勉強に対する価値観について書いてみようと思います。 学習指導要領改訂目前なので、価値の捉え方が変わってきているのは当然のことと思います。 流行と不易の中で、現在通用するのは、もしかするとそもそも不易の部分だけなのかもしれないなどと思ってしま…

通常級における支援級理解について

通常級における支援級理解のことでお悩みの方は、多くいるのではないでしょうか。 この先「インクルーシブ教育」が進むうえでこの問題は頻出するのではないかと考えています。 前提として教師の立ち位置が重要です。個人的には特に通常級の担任の先生が重要…

「相手の気持ちを考える」

学校の中では「相手の気持ちを考えてごらん」という指導が少なくない。 相手が嫌がることをしないためにされる注意だと思う。 そのねらいは、内省させて気づきを経て更正させるためでしょう。 けれど、実際「相手の気持ちを考える」っていうのはどの程度でき…

『キャラ化する/される子どもたち』―排除型社会における新たな人間像―#3

inclusive.hatenablog.jp のつづきです。 第三章 キャラ社会のセキュリティ感覚 〈第三章の概要〉 1 子どもと相似化する大人の世界 2 子どもをキャラ化する大人たち 所感 ◆大人の子ども化 ◆大人が考えてることと、子どもが思うことのギャップ ◆インクルー…

【1学期】「自尊感情を高める方法」と思ってやったこと

私が一学期の間主に担当したのは、一時間目の自立活動でした。 朝脳を活性するための運動や感覚統合運動、コミュニケーション力、ソーシャルスキルを身につけるための内容を意識していました。 個人的なねらいとして「クラス全員が誰とでも手をつないで輪に…

「アダルトチャイルド」を解決するための個人的な見解

※注意 ここに書いた見解は、あくまで私個人が本などを見て書いているものです。一般的な解決さくとして妥当なものというわけではないことに留意してください。私の心が軽くなった一つの示唆です。 〈個人的思う解決策〉「アダルトチャイルド」の個人的に思う…

私たちは障害を認識できるか

〈結論〉「子どもは認識できない可能性がある」 「教師は基本的にできるだろう」 と考えた。そして、認識するためには「知識」が必要であり、どう認識するかには「理解」が必要である。 話は最終的に「大人の『理解』が大切だ」というところに落ち着く。 で…

「大人の承認欲求の動機」にあるとんでもない「ズレ」による「子どもへの影響」

〈主題〉 「身近な承認欲求を優先してしまうことで、より大きな社会などから受ける承認の枠から排除されはしないか」の考察。 人はなぜ「承認欲求」を満たしたいのか? それは、簡単に言えば「排除されている」と感じたくないからである。 「差別の対象」に…

"身につけたい力"

授業において、「何ができるようになったか」が重要になってくるとさかんに言われていますね。 そこで「身につけたい力」を示すという手立てがよく聞かれるようになりました。 その理由は「身につけたい力」を子どもと共有して、この授業の意図に向かって、…

「頑張っていること」をほめる?

「ほめる」についての話は、いろいろなところで毎日のように見かけますね。 私も前に「ほめる」について書きました。 その中の良いほめ方についてで、よく聞くフレーズに「頑張っていることをほめる」というのがあります。 "できたこと(問題が正解したこと…

授業中は児童指導ではなく、授業に必要な指導だけができるといいんだなぁ……

国立の小学校の授業を参観しました。 一番印象的だったのが、「授業中に児童指導で時間を取られない」というところです。 まあ、多くの人が参観していたというのも、授業で児童指導をする場面が出てこない要因に決まっているのですが……。 これは、支援の必要…

「ほら、ここ言って」では言えない。なぜなら……

その子によって、助けるべきポイントは違います。 学校というのは本当に面白いところです。 不特定の子どもが集まっているところがいいですね。 学校は、そうして集まった子どもたちが活動する生活の場なわけです。学校において、教科の指導で育てたいことは…

「個性」を煽られる子どもたち―親密圏の変容を考える―#3

「『個性』を煽られる子どもたちー親密圏の変容を考える―」は、2004年の本です。この頃か引き継いでいる要素もあると思いますが、あくまで10年以上の本であることに留意する必要はあるかなと感じています。 inclusive.hatenablog.jp inclusive.hatenablog.jp…

「個性」を煽られる子どもたち―親密圏の変容を考える―#2

inclusive.hatenablog.jp これの続きですが、#1は長すぎるので、#1を4つの流れでまとめると、 ①親密圏の人と関わるのに忙しい ↓ ②他者が認識できない。(教師や大人を価値のある他者だと思えない。) ↓ ③親密圏を維持するために同調していじめや犯罪もおこ…

「感じる子」と「感じ取れない大人」

昨日は遠足でした。 水族館でイルカショーを見たときの話をします。 大人になって久しぶりに見ましたが、じんわり感動しました。 はじまりと同時に豪華な音響がなって拍手ではじまります。 私が付き添いした子は「どんな反応かな?」と見ていたのですが、そ…

「G7倉敷教育大臣会合『倉敷宣言』」

2016年5月に伊勢志摩サミット(主要国首脳会合)に関連し、G7倉敷教育大臣会合を開催されました。 このときに、成果文書として出されたものが「倉敷宣言」です。 会合では、「教育の課題について深く議論し、今後の教育の在り方の多くの側面について合意を得…

「みんな違ってみんないい」の戦い

中には、「みんな違ってみんないい」とは、そう簡単に口にできないと言う大人がいる。 別にいてもいいんだけど。理由にもよるだろう。 その理由に、みんな違っていいのだから「好き勝手していい」という解釈をされると、指導ができないというのがある。 自由…

「なぜ、人を殺してはいけないのか。」

「なぜ、人を殺してはいけないのか。」 一般的に、この質問は答えにくいことである。 実際は、その人なりに答えたらいいと思う。 真剣に応じるしかないところがある。 私たちはつい「真偽」を問うのだけれど、世の中には「わからない」ってこともある。 パラ…

【映画】聲の形

「聲の形」を見に行ってきました。 1日ってのもあって混んでいました。 「君の名は。」→「聲の形」の流れもあるかもしれません。 さりげなく、文科省もタイアップしているという……。 http://www.mext.go.jp/koenokatachi/ 内容はさておき、思ったことを書こ…

"できない"って思うことが一番の差別

常に気をつけなければならないことは、教師は自分の推測を完全なものにしようとしすぎることだ。 どちらかに「はっきり」させようとしすぎる。 ・いかにできそうか ・いかにできないか どちらかに視点を定める。 そうすると、次はその証拠を集め始める。 本…

プラスのストロークとセロトニン

今学期彼らの自尊感情をあげたくて取り入れているのが、プラスのストロークです。 ストロークとは、「存在を認めています」というメッセージのやり取りです。 ストロークには、「プラス」のものと「マイナス」のものがあります。 おおまかに「身体表現」「言…

「基本的信頼感」に時間をかけまくれ

この話は、自分を癒すのは誰か?という話に向かっていきます。 エリクソンの言った「基本的信頼感」は、人間が社会で生きていく上で欠かせないですよね。 人は養育者との間に「基本的信頼感」を抱けると、自分は愛される存在だと感じて安心できるといいます…

育てるということ

ちょっと勝手にハードルを上げすぎて、ブログが億劫になっていったが、もう少し何気ない記事を書いてもいいだろうって甘えて書いていくことにする。 その日感じた「ありのまま」を。 今日は「育てるということ」。 これの面白いのは、観ているってのと違うっ…

集団づくりに必要な視点(信頼関係を構築するロジック)「集団指導について」#6(最終回)

前回までで、 #1「集団づくりとは」集団づくりに必要な視点(信頼関係を構築するロジック)#1 - 「それでも幸せな人はいるから」 #2「認めるための視点」集団づくりに必要な視点(信頼関係を構築するロジック)「認めるための視点」#2 - 「それでも幸せな人…

相手にOKを出せて、はじめて自分にもOKを出せる(上)

最近「異質を認める」がキーワードとなっている。このキーワードにいくための変遷はあって、これまでの省察が「異質を認める」という最適解に辿り着いた。 (書いていたら止まらなくなってしまったので、ごちゃーっとそのまま載せる) 1.他人がいない子ど…

【キーワード】フル・インクルージョン

「フル・インクルージョン」は、「障害者権利条約」で求められている「障害のある者もない者同じ場で学ぶ」という考え方です。 和訳は「完全な包容」です。 「同じ場」を「学校」と捉えるか「学級」と捉えるかは、解釈や視点によって違いますが、「原則通常…

なぜ、インクルーシブ教育を進めるか

それは、その多様な価値を認められる力が、今後の未来で役に立つからに他ならない。 自己実現、もしくは、社会参画のどちらかの役に立つからだ。 これは、当たりまえに行われなければならないものなのだと思う。 条約も、法律も、政策も、そう宣言している。…

プール学習

プール学習が始まっていますね。 私の学校の特別支援学級は、交流級に行きにくい子どもがいるのですが(理由はさまざま)、プールでは、同じ場で同じ活動をしていました。 今年度はじめて見る姿だなと思いながら見つめていましたが、ふと、これは「インクル…

「個性」を煽られる子どもたち―親密圏の変容を考える―#1

子どもたちは「個性的」でなきゃいけないってこと? そんな疑問が沸く本のタイトル。 2004年の本ですが、現代の子どもたちがかかえている、複雑そうに見える人間関係の仕組みのようなものが、一つの芯で書かれています。 「個性を煽られる」→「キャラ化する…

【まとめ】教師が知っておきたい子どもの自殺予防(はじめに、目次、第1章〜第2章)

平成21年3月に文科省より出された、「教師が知っておきたい子どもの自殺予防」について、抜粋してまとめてみます。 果たしてどれほどの人がこの冊子に目を通したのか気になるところです。 私も見よう見ようと思ってやっと通して見ることができました。 文科…

「ダメなものはダメ」は通るか

気になる指導言の一つに「ダメなものはダメ」があります。 規範意識を育むために用いられる言葉だと思います。 規範意識は、いじめをなくす観点からも大切だとされていますね。 これは、結局、「上司の指示に従うなどの社会生活」や、「法律などのルールを守…

集団づくりに必要な視点(信頼関係を構築するロジック)「相手との間に生まれる心理の視点」#5

前回は「個を大切にする心理の視点」でした。個を大切にしている居場所で、子ども同士の間にどのような心理がうごめいているか知ることで、子どもの在りようをさらに「認める」ことができます。 今回は「相手との間に生まれる心理の視点」です。 これらは、…

子どものほめ方の視点6つ

子どもを「ほめて伸ばす」。もう耳にタコができているような気がしますが、追求してみると、漠然としたものだなといつも思います。 「ほめて伸ばす」がよい根拠は、自尊感情や自己肯定感、自己有用感を育むためだと思います。 自分を「あり」だと思わせて、…

集団づくりに必要な視点(信頼関係を構築するロジック)「個を大切にする心理の視点」#4

ここでは、集団づくりに向けた信頼関係を構築する「心理」の視点について書きます。 「心理」の視点を大切にすることは、個を引き立たせるために必要だと思います。 「心理」の視点を意識して見つめると、集団の中でどんな心理が働いて、つまずいているか見…

集団づくりに必要な視点(信頼関係を構築するロジック)「働きかけ」#3

今回は、 集団づくりのための個への「働きかけ」についてです。 集団づくりには、「安心と信頼」が大切でした。 安心と信頼には、「認めること」が大切でした。 「認める視点」をもてば、あとは大人は何もしないというわけではありません。 絶えず、「働きか…

集団づくりに必要な視点(信頼関係を構築するロジック)「認めるための視点」#2

前回は、 ○集団づくりに必要なことは、信頼と安心。 ○信頼と安心には、認めること、受け入れること、愛情などが関係している。 集団づくりに必要な場や環境、信頼関係と安心について書きました。 今回は、 「認めるための視点で大切なこと」について書きます…

なぜ勉強するのか

昔のメモにあったものを書きます。 1.「なぜ勉強するのか?」 2.よくあるシーン 3.子どもに勉強させるには 1.「なぜ勉強するのか?」 その答えは「人の役に立つから」です。 私は、原付に乗りながら、初めて通る道でふと塾の看板を横目に見たときに…

子どもを見る

「子どもを見る」っていうのは、どういうことか。 大切な視点の一つに、「学校での子どもの姿」は、「学校での子どもの姿」だということがあると思いました。 学校では、なかなかやんちゃな子も、下校指導などでいざ学校の一歩外に出ると、あどけない顔で笑…

集団づくりに必要な視点(信頼関係を構築するロジック)#1

学校や教育機関の大切な良さの一つは、集団で育つというところだと思います。 私は、個人的に人間の醍醐味は「人とのかかわり」だと捉えているので、集団作りの優先順位は高いです。 そして「人とのかかわり」が楽しいと思うことができたら、子どもたちは学…