そんなときは
ペアレントトレーニング
の視点を取り入れてみませんか。
ペアレントトレーニングとは
発達障害児を持つ親のための子供の育て方のトレーニングです。
今日も勉強がしたくないという理由で泣く子がいました。
その子は、一度やりたくないと思うと
・教室から出る
・友達に悪口を言う
・寝ころがる
のです。
教室には他に集中して学習している子もいます。
また、周囲の子どもからのその子の評価が下がらないようにするためにも、指導のバランスが必要です。
そして、上に書いたような行動をやめるように促すと、大声で泣くのです。
泣くと
・近くにあるものを投げる
・近くにいる人に暴力を振るう
・ドアなどを蹴って大きな音を出す
・机などを吹き飛ばす
・叫ぶ
という行動がはじまります。
そうなると、教室は安全からかけ離れたところになってしまいます。
そんなとき、ペアレントトレーニングの手法を使い、何度か試みると、
「やればいいんでしょ」と自分から勉強しだしたのです。
ペアレントトレーニングの視点3つ
私は、何かで知っていて今回「タイムアウト」という方法を使いました。
調べてみると、3つの視点があるみたいです。
それは
1.好ましい行動(増やしたい行動)→ほめる
2.好ましくない行動(減らしたい行動)→無視
3.破壊的、他人を傷つける可能性のある行動(すぐ止めるべき行動)→リミットセッティング
警告→タイムアウト
「参考:発達障害の子どもたちに医療ができること P11より」
の3つです。
1と2ブリーフセラピーや行動応用分析学、行動科学の視点ともつながるところがあるように思います。
(ブリーフセラピーや行動応用分析学、行動科学については、また別で書きます)
今回、私は、3番目のリミットセッティングにある「タイムアウト」という手法を使いました。
「タイムアウト」 について
1の好ましい行動はほめる。
2の好ましくない行動は無視。
これらは、なんとなく想像がつきますね。これらの手法や考え方はいくつかあるので、また書きたいと思います。
ここでは、3の手法について。
①子どもが興奮して手がつけられなくなったとき頭を冷やす
③子どもを部屋の隅に腰かけさせる
○タイムアウトの目的
・頭を冷やすこと(落ち着かせる)
・決して体罰でどこかに閉じ込めるのではないこと
・子どもを強化しているものから引き離す
リンク先にはもう少し細かくのっています。
この目的は大切ですね。
私は、教室の隅に、ビニールテープで枠を作り、場所を構造化しました。
そして、そこを「思いやりスペース」と呼び、落ち着く場所として子どもに伝えました。
たとえば、暴力をふるってしまうことは、相手も嫌ですが、加害者になる辛さもありますよね。
だから、子どもたちを守る意味でも、そうならないように、ここで落ち着けるようにしようと話しています。
私は、10数えたら出てもいいとしています。ただ、それでも、誰かを傷つける行動をしてしまう場合は、もう一度「思いやりスペース」に連れていきます。
この日は5回ほど繰り返して行動が改善されました。
やり方には、さまざまな視点や考え方が必要となると思いますが、好ましくない行動を強化しないで、指導できる方法の一つだと思います。