かならず幸せになれるいきもの

おしゃべりによる出現する未来から学ぶ

「名前を呼ぶとき何を込めるか」

私は10年以上前に幼稚園教諭の専門学校で学びました。

そこで教わったことで、一番今も生きていることが「名前を呼ぶとき何を込めるか」です。

 

何を込めるかがずれると、子どもと心が通わないように思います。

 

たとえば、幼稚園で紙芝居を読む時間のとき、一人くらいなかなか紙芝居の前に集まってこないときがあります。

そのとき当然にその子の名前を呼びますよね。

 

なんて言葉をかけるでしょうか。

ちょっとイメージしてみてください。

 

 

 

↓イメージ中↓

 

 

 

 

 

「〇〇さん、早く集まって」
「〇〇さん、ちゃんと言うこと聞いて」
「〇〇さん、いいかげんにしなさい」
「〇〇さん、みんな待ってるよ」
「〇〇さん、紙芝居を聞きます」
「〇〇さん、はじまるよ」

こんな感じですかね。

このとき、私たちは「ちゃんとさせたい」とか、「聞かせなきゃ」、「なんで勝手なことをするんだ」などと思うことがあるでしょう。

 

そして、上の言葉を名前を呼ぶだけで表現するときもありますよね。

「〇〇さん!」
「〇〇!」
「〇〇さん」
「〇〇さーん」など。

そうしたときに、込めるべき思いは

 

「〇〇さん!(まったく!なんで一回呼んで来ないんだ!もう!)」って気持ちではなく、

 

「〇〇さ~ん(はじめるよ~聞きたかったら来た方がいいよ、大丈夫か~い?)」って気持ちなのです。

 

こちら側が示したことをやらないから「なにやってんだ!」って気持ちではなくて、その子のことを気遣うような気持ちを込めて名前を呼ぶことが大切です。

 

子どもは子どもなのでちゃんとしないことの方が多いです。

前に子どもの特性の記事を書きました。

inclusive.hatenablog.jp

 

つい注意をするときに、大人は子どもの名前をきつく呼びがちですが、気遣いの思いを込めて名前を呼ぶだけで子どもは穏やかに気づいてくれることが増えます(あと、こっちの心の健康にも良い)。

 

そして、思いをもっていれば、指導法も変わってきます。

 

特に、なんでもかんでも先生が注意したり、呼んだりすることがなくなります。

 

本当にみんなで待っているなら
「どうしたら来てくれるかな。」
「〇〇さんのこと、みんなで呼んでみる?」
と子どもたちと考えながら、その子を巻き込む工夫ができます。

 

来ないことを注意するのではなく、来て欲しいという気持ちで考えて伝えるわけです。

 

そんな風に、「"みんな"のクラス」を作っていけると、11月くらいにはまとまりが出てくると、最近思っています。