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それでも幸せな人はいるから

特別支援学級の担任をしていて感じたこと。幸せな子ども時代を過ごす子どもが一人でも多く増えるように

子どもに注目していることを示すには?注目ってどうすれば注目なのか?

特別支援教育の視点 子どもの見方

自己紹介で、最近した贅沢は「オリーブをたくさん食べること」と応えた「ハピペン」です。イタリアンのお店でテーブルに「オリーブ」がおいてあって好きなだけ食べていい風味なお店があって驚きました。(その日はお茶だけだったのでそれにはありつけませんでしたが……今度改めて行ってみよう。)

 

子どもが抱く「注目されたさ」

アドラー心理学>などで、子どもの問題行動は、目的があるから、と語られます。

目的は以下のように移っていき、1から順に得られないと感じると次の数字へ向かいます。

  1. 誉められたい
  2. 注意を引きたい
  3. 権力争い
  4. 復讐
  5. 無気力

できれば、1や2のうちに、対処できるといいなと考えるわけです。

個人的には、大人一人で、すべての子どもの「誉められたさ」や「注意の引きたさ」を満たすことは不可能なのではないか、と考えています。

そのために<クラス会議>という方法があり、<クラス会議>のプログラムを行う中で、「認められる場」「傷付けられない場」という風土を作り、安心を保証し、信頼関係を構築することで、学級に指導が入るように導ていくというわけですが……。

 

今回は、どんな言動が、子どもの「誉められたさ」や「注意の引きたさ」を満たすのか

 

その鍵の一つに「CARE(コミュニケーションに焦点をあてた心理教育的介入プログラム)」というプログラムにある考えが分かりやすいと思いました。

研修で聞いた、「CARE」の考えから「3K」と「3P」を紹介します。

 

CAREって何?

●「CARE(ケア)って何の略?」次の頭文字をとったものです。

C:Child(子どもと)
A:Adult(大人の)
R:Relationship(関係を)
E:Enhancement(強める)

CAREとは - CAREプログラム-子どもと大人の絆を深めるより 

 

「CARE」は、子どもと大人の関係(絆)を強める(深める)プログラムなようです。

子どもの問題行動に困って、関係が作れない人をはじめ、子どもと接するすべての大人

が対象と書かれています。

 

そのCAREで大切にしている子どもとの関わり方に「3K」と「3P」があります。

 

「3K」(減らしたい3つのK)

「減らしたい3つのK」

  • 質問
  • 命令(指示)
  • 禁止(否定)

この3つの言葉は、子どもを直接的・間接的に誘導する行為であり、主導権は大人だと示すような言葉である。

質問は、間接的命令と言われる。「宿題やったの?」というとき心の中では「宿題をやれ」と少なからず「命令」を含んでいることは想像しにくくないのではないだろうか。

 

あくまで、いつでもこうしろというわけではなく、こうした言葉を一切排除した時間をきちんと確保することで、子どもは信頼されているという賞賛を感じ、反対にこちらに信頼を示してくれる可能性が高いということだ。

(参考:

学会等報告: Child-Adult Relationship Enhancement(CARE)ワークショップに参加して | 愛育ねっと(子ども家庭福祉情報提供事業)

 

「3P」(使いたい3つのP)

「使いたい3つのP」

  • 繰り返す(Paraphrase)
  • 行動を言葉にする(Point out)
  • 具体的に誉める(Praise)

この3つの言葉は、子どもに対する関心を示したり、いい行動に正の動機付けをする意味などがある。

 

この2番目の「行動を言葉にする」というのが、秀逸だと思った。

これは、子どもにとって「確かに注目している証拠」になるのではないか、と思った。

「注目している」ということが、快になるのだから、それを示すためには、別に「誉め」も「肯定」も必要なくて、「行動を言葉にする」だけでよいわけだ。(この子どもが起こしている行動の実況は、アンガーマネージメントの自分の行動や感情に気づかせるための手法にも似ており、プラスの影響があるものなのだと感じる。)

これも一つ、賞賛につながるということが興味深い視点である。

また、「繰り返す」というのも、有用だと考えられる。「メディエーション」の考えにとても近い。

「死ね!」って言う子がいたら、「死ねって言いたくなる気持ちだったんだね」といった感じに繰り返す。

このとき、表出されているものがあまりにも社会的ではない場合には、「肯定的な要素」をプラスして繰り返すことも大切である。

「死ね!」→「死ね!って言いたくなるほど悔しかったんだね」などである。

(参考:

学会等報告: Child-Adult Relationship Enhancement(CARE)ワークショップに参加して | 愛育ねっと(子ども家庭福祉情報提供事業)

 

「CARE」の「3つのK」「3つのP」は、子どもとラポールを形成するための(それ以上に日常生活においても関係を深めるために有用な)、エラーのない関わり方、かつ、プラスな関わり方だと感じました。

 

以上から分かる子どもの性質として、

◇子どもは、大人に信頼関係があれば指示を聞けるということ

◇そして、こちらが子どもたちを信頼して、「子どもたちが主導権がある」と感じる体験をさせなければ、子どもたちもこちらを信頼して、「こちらに主導権がある」という体験を子どもたちが受け入れないだろうと思った。(そもそも、主導権がもてないように振る舞ってくる可能性が高い。無理に強行しても、その圧力かストレスか、抑圧された感情は、表出できるどこかで表出され、誰かを困らせることになるだろう)

以上の二つが浮かんだ。