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それでも幸せな人はいるから

特別支援学級の担任をしていて感じたこと。幸せな子ども時代を過ごす子どもが一人でも多く増えるように

「普通」を望む気持ちはどこから来るか(その1)

冬は鴨南蛮にはまっている「ハピペン」です。なんとなく共食い感?そういえば、椎茸が大量に入っている鴨南蛮に出会ったときは驚いた……。

 

やって来た「〇〇が嫌だ」

たとえば「Aさんが嫌だ。」

 

それって、どこからやってくるのだろうか。

個人的な思いか、社会的な思いか。

 

Bさん「私はAさんが嫌だ。」

Cさん「Aさんは、Bさんに嫌がられているから、私もAさんが嫌だ。」

 

Dさん「Aさんは嫌われてい生き辛そうだ。ねえ、Fさん、Aさんみたいになっちゃだめだよ?」

Eさん「そうそう、Aさんは『普通』ではないよ、みんなみたいに『普通』の方がいいよ。」

 

Aさん「今日も天気がよくて、いい一日だった。これが僕たちにとって『普通』なんだけどね。Zさん明日も遊ぼうね。」

Zさん「うん!またねー!」

 

その人なりの『普通』がつくられていく

どの大人も、子どもに携わる人は、自分の<人生観>・<社会観>をもっている。

その大まかな風潮や方向性を担っているのは、国の姿勢だろうか。

もし、それが、同じ視点で共有されるならそれでいいけれど、やっぱり、それがそこまで生きてきた<人生観>・<社会観>によってしまうから、結局、禅問答になっていくだろう。

 

ところで、親は子の幸せを望む。

自分の子どもがそれで幸せになった場合、もしくはならなかった場合。

それを参考に子どもに与えるということが起こると思う。

 

大学に行った親は、他の子どもたちも大学に入った方がいいと思うかもしれない。

大学に入れられなかった親は、他の子どもたちは大学に入った方がいいと思うかもしれない。

自分らしく生きた親は、他の子どもたちも自分らしく生きた方がいいと思うかもしれない。

自分らしく生きられなかった親は、他の子どもたちは自分らしく生きた方がいいと思うかもしれない。

様々な価値観がある。就労や自立が前に来ることもある。

 

学校としては、社会参加できる。社会の役に立つ。そして、それが自分らしいと思える。といったところを大切にして、子どもたちの未来を見据えているのではないだろうか。

けれど、よりマクロな視点で見ようとなったとき、クラスの一人くらいは置いていかれる可能性もあるのだろうか。

ここは大きい謎です。通常級にいる発達障害の子は、成績はさておき、共に活動できることが優先されるのか。はたまた、みんなと同じ活動をすることに意義があるのか。

環境か、学力かってのは、永遠の課題のような気もするけれど、やっぱりそれこそ、そこにかかわる大人の<人生観>・<社会観>から来る、優先順位によるのだろう。

 

一般化と絶対化

しかし、大人それぞれの価値観が多様なのと同じに、どの価値観が子どもを目標に近づけるかは、子どもそれぞれに違うと思う。

手段の価値観と、目的の価値観。この掛け算が問題になる。

さらに、<子ども>自体も掛けられているかどうかが重要になる。

その子の実態に合った価値観が必要ってことだ。その子が望む、その子が行きつきたい、その子が幸せなのは何かってことだ。

 

手段と目的は両方とも変数であってほしい。

<目的>にどんな値を入れるかで、<手段>も変わる。解は、子どもの未来といったところ。

<子ども>×<手段>×<目的>=合意された子どもの未来」ってことだ。

 

そうなると、目的や手段の一般化と絶対化が問題なのかもしれない。

<子ども>に関しては、実態なので、周りの大人が変数を操作しにくいところである。

<子ども>を無視せず、それに合わせた<目的>・<手段>の変数を考えることが大切になる。

 

<目的>・<手段>は、価値観に翻弄されるから、大人の恣意的な要素が入り込みやすいと思う。

だから、大人は社会や人間について知っている必要がある。

(そうした価値観の多様化の中、手っ取り早く根拠で話を進められるように、エビデンスが求められている部分もあると思う。)

 

その変数を導くためには、再三言われている話し合いが必要で、話し合いによって合意を形成して(<目的>・<手段>の見通しをもって)、活動を進めていくのが合理的配慮ってことだ。

 

私たちは、どこにいたら何をするのが普通で、それ以外は普通ではないのか?

だとしたら、私はもうちょっと大きな枠が『普通』になればいいだけなのに、と思う。

 

ここまできて分かるのは『普通』って個人的なものではなくて、『普通』はかかわる人たちで合意して紡ぎ出されていくものだってことかもしれない。

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