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それでも幸せな人はいるから

特別支援学級の担任をしていて感じたこと。幸せな子ども時代を過ごす子どもが一人でも多く増えるように

「システム2」と「自我消耗」について(『ファスト&スロー』より)

読書録 特別支援教育の視点

(「ファスト&スロー」×「特別支援教育」×「ハピペン」その2)

「ファスト&スロー」を今年度中に読み切りたい「ハピペン」です。

 

「システム1」と「システム2」については、こちら。

inclusive.hatenablog.jp

 

「システム2」と「自我消耗」

「システム2」には、「注意力」や「努力すること」についてコントロールする役割があります。

 

しかし、「システム2」を消耗すると、注意力などがコントロールできなくなります。

強い意志を持って行動することやセルフコントロールの努力を続けるのは、とても疲れる」です。

 

疲れが重なることで、人は、

セルフコントロールがしたくなる」か「セルフコントロールがうまくできなくなる」そうです。

このことを「自我消耗」と言う。

 

「注意力」の疲労からくる「監視力」の低下

「自我消耗」を起こしているときは、「システム2」の機能が低下します。「注意力」も「監視力」も似たようなものですが、「注意」は自分の外の情報への意識についてで、「監視」は自分自身に対しての意識です。

外の情報へ「注意力」を使うことで、自我消耗が起こると、自分を見つめる「監視力」も弱まってしまうということです。

「システム2」が弱まった場合の、判断・選択はどこが担うかと言えば、残りの「システム1」です。

「システム1」は、「直感」や「印象」や「感覚」によって判断します。

 

すると、どういうことが起こるかというと、教室の中で、刺激が多く、いろいろなものに注意が向いてしまう中、もしくは集中して取り組まなければならない時間が多いと、そこに「システム2」は消費されます。

「システム2」が消費された結果、自分に「注意力」を働かせることができなくなり「監視」ができず、「立ち歩き」や「不規則発言」などにつながると考えられるということです。

 

「システム2」が働かなくなると、「システム1」は、

・早くギブアップしたくなる

・甘いものの誘惑に負ける

などのことが起こるそうです。

 

子どもたちの様子で言えば、「楽な方に逃げたくなる」という現象が起こっているように感じます。

 

その背景には、それだけ課題が困難だったり、刺激が多かったり、 「システム2」を消耗するという要因があったということです。

また、疲労や空腹も、消耗の原因になり得るということです。

 

「システム2」の消耗を「どう回復するか」

「ファスト&スロー」によれば、

ブドウ糖の接種

・強力なインセンティブ

が、「システム2」を働かせるのに有効だそうです。

 

子どもたちが、学習や活動に「インセンティブ」を感じることができれば、再起したり、努力や集中を持続させられる可能性が高いです。

 

この先の「確証バイアス」の項でも「集中」については扱えたらと思います。

 

追記:あとは、どうすれば「システム2」が育っていくの理論が全く不透明です。この先に書いてあるのだろうか。