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それでも幸せな人はいるから

特別支援学級の担任をしていて感じたこと。幸せな子ども時代を過ごす子どもが一人でも多く増えるように

「大丈夫って思って……」

今日は「休み!」な「ハピペン」です。プライベートでやらなきゃならないことを土日以外でどうやるのかさっぱり分かりません。

引っ越し、諸々のお祝い事、日用品以外の買い物など。アマゾンに住んでたら逆にamazonいらないんだろうな、なんてことを思いついてしまった。

 

今日も、やっぱり「経験」って大事だなって話。

 

子どもたちがイスでノッキングすることがたまにあると思います。これは、頭を打ったら大変だから厳重注意ですよね。

 

それでもする子はする。理由は様々。一番は、その刺激が「快」だからです。*1

 

そして、ある日、「ガタンッ!」となって、頭を打つける子が現れる。

けど、自分で手をつけたから軽くだった。その後も普通に過ごしていた。

そこで出てくるのが「大丈夫だと思ったので……」

 

放課後。偶然の連絡で「家で意識が変で救急搬送されて、今病院なんです」ってことが発覚する。

 

職員室で話しても、「大丈夫だと思って、保健室にも行かせませんでした。」と話している。電話口でも「大丈夫だと思って……本当に申し訳ございません」って言ってる。

 

その後「ひたすら謝ります!」って強く言ってる。

いや、そういう問題じゃないから。

 

想像力の欠除?命の重みが分からない?そういうことなんだろうか?

 

私は前にも「大丈夫だと思って系」のケースを見たことがある。

ブランコから落ちて顔を打った子がいた。同僚が保護者に連絡をし「大丈夫と思う」と話した瞬間、親はキレた。保護者は「看護師」だった。

その後も同僚は、だって 「大丈夫じゃんねぇ?」みたいなことを言ってた。(結局、すぐに病院に連れて行ったけど)

これが起こった要因は、反対に同僚に経験があったからかもしれない。これぐらいなら「大丈夫だ」とこれまでの経験から判断された。しかし、これは素人の推測だからプロの看護師がキレるのはよく分かる。この同僚は具合の悪い子が誰よりも早く分かった。そこだけは本当にすごいと思っていた。子どもを見てはいるし、判断力は実際あった。

 

ただ「大丈夫かどうか」は、決して教師が決めるわけではない。当たり前だが、だったら、保健室はいらない。

 

「ひたすら謝ります!」とその姿勢はいいんだけど、一体何を?と思う。万が一、意識の異常が「下校中に起こったら」ということはイメージしているだろうか。発見されず、帰ってこないという連絡から判明したらどうなるだろうか。

それが起こらない根拠をもって「大丈夫だと思った」のだろうか。追及されたら、想像出来なかったで済ますのだろうか。

恐らく、謝ることが山ほどあって多すぎるんじゃないだろうか。

 

そして、私が一番怖いのは、命の重みすら尺度は「教師の主観」なところだ。この辺りの尺度については、とにかく先輩たちの知恵を借りた方がいい。前任校で強く「その通りだな!」って思ったのが「首以上のことはどんなに小さなことでも管理職に集めて」ということだ。

組織の一人として、重要なことは「思った」で済ませてはいけない。

これは、上や養護教諭との兼ね合いもあるだろうから、どうしろってのは、なんとも言えないが……。

せめて、自分は「首より上は必ず保護者に伝える」ってことを胸に刻み込んだ方がいい。

 

預かるってそういうことだから。若い人は「風邪ぐらい」も思いがちなところがあると思う。自分もそういうところはあった。けれど、保護者の方が自分の子どもについては想像力が豊かである。

具合が悪い子を「やる気がない!」と怒ら出す人もいる始末で、そこだけは、愛情優先で敏感になった方がいい、と話したことがある。

 

ただ、これも「経験」があるから。前の同僚が、「具合の悪い子」を素早く発見することに愛情を感じたこと。その同僚が「大丈夫だと思う」と言って保護者に怒鳴られたこと。

そういう重みと自分の軽率さを「経験」で知っているから慎重になれるところだ。

 

いつかの私たちもたぶん「大丈夫だと思う」と無根拠に言っていると思う。

今の若い人たちも、当然に私たちも、それで実際に「大丈夫だった誰か」によって首の皮をつないでもらって、救われているだけなのである。

 

先輩な人たちは、その外しちゃいけないことを豊富に若手に伝えた方がいい。そして、たぶん私もまだまだ、知らないことがあるんだろうと思う。*2

 

「大丈夫だと思って……」大丈夫だったからって、無改善は許されないし、許さないと心に刻んで。

*1:私もやってたから、私にもその気があるのだなあと思う。ブログ見りゃ一目瞭然だろうけど。

*2:裁判の判例集や、事故報告集なんかを見ると特にそう思う

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