かならず幸せになれるいきもの

おしゃべりによる出現する未来から学ぶ

紙コップカエルのねらい

 

鳥は朝何をしゃべってピーチクパーチクしているんだろう、って思った「ハピペン」です。

 

昨日は、次年度入級予定の保護者の方が見学に来られるということで、その時間の授業のT1を担当しました。

【図工(生活単元)】で何か梅雨につながる季節の工作として「紙コップカエル」が挙がりました。

こんなの

hoiclue.jp

考えこと

1.環境

机の配置をどうするか。班みたいにして、話しながらできるようにするか。一人で作業するように個々にするか。

2.やくそく

・指示に従う
・すばやく
・手を挙げてから答える

3.大事なこと

・最後まで
・工夫
・自分らしく

4.めあて

全員が紙コップカエルを作って遊べる

5.流れ(ねらい)

まず「紙コップカエル」を見せる(全体像を把握する力)→材料に何が必要か。道具は何が必要か。推測させる。(見通しをイメージする力。最近、類推が苦手だという話になったため、工作は推測の脳を鍛えられると考えた)→子どもたちから必要な工程を出させる。教師は、適当に切った紙にその意見を書いていき、黒板に貼っていく。→工程の順番について意見を聞く。(思考力。自分がやりやすいと思う方法を考えさせる。理由を言わせる。)

6.その他

・遊ぶために、「距離系」と「高さ系」があると楽しいと考えた。

「距離系」は、子どもたちに、画用紙を渡して自由に「池」を作ってもらい、床に置く。点数を付けて、所定の線からカエルを飛ばして「池」にのったら得点にする。

「高さ系」は、色画用紙を1mまでつなげたものを用意して、1mを目指させる。絵は終わった子に描かせるなどする。

・注意として、

「つくる時間」「遊ぶ時間」が、いつからいつまでかを示す。急に終わったり始まったりしないようにする。

 

……。

 

と、ここまでは、考えて当日に臨んだ。

朝、工作の内容が変わった。「これでお願いします」ってなった。

 

……。

 

イラッとする。やっぱり。

だけれども、それが「子どものため」という判断なのだろうと信じてそれを受け取る。

(わざわざ、出張から戻って来て準備したとしても。通勤中も構想を練ったとしても。)

イライラの原因をメタする

自分の労働時間や思考時間や良いと思うことを手放し難いのはどうしてなのだろう。

イライラが起こる原因

  • 目的が一致していない
    なんのための今回の授業で、ねらいはどこなのかが一致していない。時間をお願いされたのが、T1のお願いであって、中身までは一任ではなかった。
  • 急な変更
    どうして、そこで自分の意見を出してきたか。良いアイデア大会がはじまるとキリがない。っていうか、それが子どもに意識が向いているのかが大きな問い。
  • 用意した分への愛着
    自分がやろうと思った方へ向かった分の愛着ってどうしてもあって、それを急に変更するには、感情と脳が追いつかない。
  • これまでを蹴らないでどうアプローチするか
    でも、もしかすると「これは、自分のやってきたことなのかもしれない。」
    ただ、むかつくのではなく、こうメタしてみた。もう5年目なので「よいと言われているもの」を少し知っている。「子どものため」軸で、いろいろ取り入れたけが、それは、相手にとっては、心から良いと思えていなかった。
  • 立場・視点の明瞭化
    上司なの?同僚なの?
    どういう視点に立って教師をやっているの?
    よく分からない。

トータル、「対話」が少ないのかもしれない。それは、あり得る。

そして、その原因は自分にも当然あるのだろうからなんとも言えない。

チャンネルをうまく相手に合わせること。嫌なものは嫌だとアサーションしてもいいかもしれない。

この手探りの状態が一番子どもにとってよくない。

大空小の木村元校長の言うように「学校に療育の視点を入れると教師が自信をもてなくなる」という言葉が浮かぶ。

「支援と教師の自信の関係」ってあると思う。

一つ思うのは「一任してやらせろ」ってことかな、そして「訂正」しすぎない。学び合う方へもっていく。

だからといって「自分がいる意味ないじゃないですか」は、目的を見失っている。「ここ学校だぜ?」って思う。

「意味とか置いておいて、いていいから、一緒にやろうよ」って思う。

「意味とか考えているからつまずく。」

だから、私は、急な変更を受け入れて楽しむことを選んだ。