かならず幸せになれるいきもの

おしゃべりによる出現する未来から学ぶ

2016-10-01から1ヶ月間の記事一覧

『キャラ化する/される子どもたち』―排除型社会における新たな人間像―#5(終)

www.happypenguin.net のつづき 「キャラ化する/される子どもたち」 まとめ(抱いていた問題の解決) 「個性を煽られる」での個人的な問いの残り 「個性を煽られる」で土井さんが挙げていたもの ①人間関係の構成原理をもう一度見直す ②個々の問題に潜んでい…

『キャラ化する/される子どもたち』―排除型社会における新たな人間像―#4

www.happypenguin.net のつづき 第四章 キャラ化した子どもたちの行方 ここまで 概観 閉塞化するコミュニケーション キャラ化した自己が傷ついたとき 「確固たる自信のなさ」の蔓延 「不気味な自分」と向きあう力 所感 多様化する社会に潜むトラップ 社会の…

「誉めること」と「自尊感情」

10月29日の記事です。 Nagano Nippo Web » 褒められると自己肯定感 県教組調査:長野日報のニュースサイト この中で、 「褒められている"実感がある子ども"は自己肯定感が高い傾向にある」 という調査結果が書かれています。 この文を見てどんな解釈がなされ…

「自由」と「責任」

最近の中で、この指導子どもに入ったなと思っている指導の一つに、「社会では責任を果たすと自由が与えられる」というものがあります。 自由権に則った形で自由を定義しています。 ・他を害さない。 ・法律に反さない。 「自分勝手」「なんでもあり」の自由…

続・通常学級における支援級理解について

勉強に対する価値観について書いてみようと思います。 学習指導要領改訂目前なので、価値の捉え方が変わってきているのは当然のことと思います。 流行と不易の中で、現在通用するのは、もしかするとそもそも不易の部分だけなのかもしれないなどと思ってしま…

通常級における支援級理解について

通常級における支援級理解のことでお悩みの方は、多くいるのではないでしょうか。 この先「インクルーシブ教育」が進むうえでこの問題は頻出するのではないかと考えています。 前提として教師の立ち位置が重要です。個人的には特に通常級の担任の先生が重要…

「相手の気持ちを考える」

学校の中では「相手の気持ちを考えてごらん」という指導が少なくない。 相手が嫌がることをしないためにされる注意だと思う。 そのねらいは、内省させて気づきを経て更正させるためでしょう。 けれど、実際「相手の気持ちを考える」っていうのはどの程度でき…

『キャラ化する/される子どもたち』―排除型社会における新たな人間像―#3

www.happypenguin.netのつづき 第三章 キャラ社会のセキュリティ感覚 ここまでの振り返り 第三章の概要 1 子どもと相似化する大人の世界 2 子どもをキャラ化する大人たち 所感 大人の子ども化 大人が考えてることと、子どもが思うことのギャップ インクル…

【1学期】「自尊感情を高める方法」と思ってやったこと

私が一学期の間主に担当したのは、一時間目の自立活動でした。 朝脳を活性するための運動や感覚統合運動、コミュニケーション力、ソーシャルスキルを身につけるための内容を意識していました。 個人的なねらいとして「クラス全員が誰とでも手をつないで輪に…

「アダルトチャイルド」を解決するための個人的な見解

※注意 ここに書いた見解は、あくまで私個人が本などを見て書いているものです。一般的な解決策として妥当なものというわけではないことに留意してください。私の心が軽くなった一つの示唆です。 個人的に思う解決策 「アダルトチャイルド」の個人的に思う解…

私たちは障害を認識できるか

〈結論〉「子どもは認識できない可能性がある」 「教師は基本的にできるだろう」 と考えた。そして、認識するためには「知識」が必要であり、どう認識するかには「理解」が必要である。 話は最終的に「大人の『理解』が大切だ」というところに落ち着く。 で…

「大人の承認欲求の動機」にあるとんでもない「ズレ」による「子どもへの影響」

〈主題〉 「身近な承認欲求を優先してしまうことで、より大きな社会などから受ける承認の枠から排除されはしないか」の考察。 人はなぜ「承認欲求」を満たしたいのか? それは、簡単に言えば「排除されている」と感じたくないからである。 「差別の対象」に…

【授業参観】おまつりをやろう!

高学年から低学年まで一つになってできること、を考えつつ。 様々な要素を統合して学べるのではないか、ということで「お祭り」をやることにしました。 お店的要素(挨拶、礼儀、責任など) コミュニケーションスキル 見通し力 達成感 などが与えられるかな…

『キャラ化する/される子どもたち』―排除型社会における新たな人間像―#2

#1のつづき #1で、 「人間関係」への不安から「世界の狭小化」が起こっていること 「社会の画一的な価値観」が薄まり、「その場の目の前の人の評価」を気にするようになること その目の前の人間関係を手に入れるために「コミュニケーションによる序列化」が…

"身につけたい力"

授業において、「何ができるようになったか」が重要になってくるとさかんに言われていますね。 そこで「身につけたい力」を示すという手立てがよく聞かれるようになりました。 その理由は「身につけたい力」を子どもと共有して、この授業の意図に向かって、…

「頑張っていること」をほめる?

「ほめる」についての話は、いろいろなところで毎日のように見かけますね。 私も前に「ほめる」について書きました。 その中の良いほめ方についてで、よく聞くフレーズに「頑張っていることをほめる」というのがあります。 "できたこと(問題が正解したこと…

授業中は児童指導ではなく、授業に必要な指導だけができるといいんだなぁ……

国立の小学校の授業を参観しました。 一番印象的だったのが、「授業中に児童指導で時間を取られない」というところです。 まあ、多くの人が参観していたというのも、授業で児童指導をする場面が出てこない要因に決まっているのですが……。 これは、支援の必要…

『キャラ化する/される子どもたち』―排除型社会における新たな人間像―#1

岩波ブックレットNo.759 「キャラ化する/される子どもたち―排除型社会における新たな人間像―」土井隆義 サブタイトルにある 「排除型社会」「新たな人間像」 これらを少しでも明らかにしてスッキリしたい 「キャラ化する/される子どもたち―排除型社会にお…

「個性」を煽られる子どもたち―親密圏の変容を考える―#4(完)

inclusive.hatenablog.jp inclusive.hatenablog.jp inclusive.hatenablog.jp いよいよ完結です。 最後の2ページに言及されていること #3の概観 まとめ 【問題意識への言及】 ①人間関係の構成原理をもう一度見直す。 ②個々の問題に潜んでいる社会的な共通因子…

「ほら、ここ言って」では言えない。なぜなら……

その子によって、助けるべきポイントは違います。 学校というのは本当に面白いところです。 不特定の子どもが集まっているところがいいですね。 学校は、そうして集まった子どもたちが活動する生活の場なわけです。学校において、教科の指導で育てたいことは…

「個性」を煽られる子どもたち―親密圏の変容を考える―#3

「『個性』を煽られる子どもたちー親密圏の変容を考える―」は、2004年の本です。この頃か引き継いでいる要素もあると思いますが、あくまで10年以上の本であることに留意する必要はあるかなと感じています。 inclusive.hatenablog.jp inclusive.hatenablog.jp…

「個性」を煽られる子どもたち―親密圏の変容を考える―#2

inclusive.hatenablog.jp これの続きですが、#1は長すぎるので、#1を4つの流れでまとめると、 ①親密圏の人と関わるのに忙しい ↓ ②他者が認識できない。(教師や大人を価値のある他者だと思えない。) ↓ ③親密圏を維持するために同調していじめや犯罪もおこ…

「哲学マップ」

自分の考えを整理したくて、最近興味をもっているのが「哲学」です。 自分の立場を明らかにしたいなってのがあります。 昨日読み終えたのは、貫成人さんの「哲学マップ」。 本を読むのは遅い方で、読んでいるうちにいろいろなことが浮かんでなかなか進みませ…

「感じる子」と「感じ取れない大人」

昨日は遠足でした。 水族館でイルカショーを見たときの話をします。 大人になって久しぶりに見ましたが、じんわり感動しました。 はじまりと同時に豪華な音響がなって拍手ではじまります。 私が付き添いした子は「どんな反応かな?」と見ていたのですが、そ…

「G7倉敷教育大臣会合『倉敷宣言』」

2016年5月に伊勢志摩サミット(主要国首脳会合)に関連し、G7倉敷教育大臣会合を開催されました。 ※G7(Grou of Seven):日本・アメリカ・カナダ・ドイツ・フランス・イギリス・イタリアの7つの先進国のことです。 このときに、成果文書として出されたもの…

唯一したことは「注意しないこと」

今日は、行事上かなりきつい人員配置だった。 普段二人で見ている人数を一人で見る……。 全体的に力を入れすぎず無心でいないとこっちが病みます……。 終いには、私だけの時はうるさくなるとか軽口をたたくし( ̄◇ ̄;) 実際は、ずいぶん穏便に一日終わりました…

「カリスマティック・アダルト」

こういう用語を今日はじめて知りました。 一言で言うとこんなイメージかな、と。 "ありのままの自分を受容し、課題をきちんと指摘してくれる存在" このサイトからの引用です。 http://shinobu1.blog117.fc2.com/blog-entry-244.html もう一つのサイトでは "…

「みんな違ってみんないい」の戦い

中には、「みんな違ってみんないい」とは、そう簡単に口にできないと言う大人がいる。 別にいてもいいんだけど。理由にもよるだろう。 その理由に、みんな違っていいのだから「好き勝手していい」という解釈をされると、指導ができないというのがある。 自由…

雨で運動できない日の教室での運動(1)

雨の日にやった室内運動を書いておこう! 【メニュー】 ・ストレッチ ・バランス ・マーカータッチ ・目を回して歩く ・手押しずもう 【マーカータッチ】 「マーカータッチ」は、手軽で「跳ねる」運動も得られて、負荷も調節できて良い感じでした。 (やり方…

「なぜ、人を殺してはいけないのか。」

「なぜ、人を殺してはいけないのか。」 一般的に、この質問は答えにくいことである。 実際は、その人なりに答えたらいいと思う。 真剣に応じるしかないところがある。 私たちはつい「真偽」を問うのだけれど、世の中には「わからない」ってこともある。 パラ…