かならず幸せになれるいきもの

おしゃべりによる出現する未来から学ぶ

アクティブラーニング(主体的で対話的で深い学び)の背景をおさらい(前編)【総則】より

子どもたちと思考ツールを使いはじめた「ハピペン」です。頭の外で思考する癖を子供につけてあげたいな、と思いました。

 

答申と総則から、アクティブラーニングの背景を抜粋します。

「なんのために」が抜け落ちて「主体的で対話的で深い学び」を語り出す自分が怖いため。

結論は、「目指す資質・能力を育むための『主体的で対話的で深い学び』」ってことだ。その「目指す資質・能力って何?」「どっから来たの?」ってことをまとめいきたい。

BGMは、ミスチルだ。

一体どんな理想を描いたらいい?
どんな希望を抱き進んだらいい?
答えようもないその問いかけは
日常に葬られていく
「HANABI」

社会の背景

今の子供たちやこれから誕生する子供たちが,成人して社会で活躍する頃には,我が国は厳しい挑戦の時代を迎えていると予想される。
生産年齢人口の減少,グローバル化の進展や絶え間ない技術革新等により,社会構造や雇用環境は大きく,また急速に変化しており,予測が困難な時代となっている。
また,急激な少子高齢化が進む中で成熟社会を迎えた我が国にあっては,一人一人が持続可能な社会の担い手として,その多様性を原動力とし,質的な豊かさを伴った個人と社会の成長につながる新たな価値を生み出していくことが期待される。

(まとめ)

これからの社会は厳しい!
変化すごい!予測できない!
社会を持続するために一人ひとりの多様性が原動力!
個人と社会の成長につながる新たな価値を生み出してくことが期待されている!!

学校教育に求められるもの

このような時代にあって,学校教育には,子供たちが様々な変化に積極的に向き合い,他者と協働して課題を解決していくことや,様々な情報を見極め知識の概念的な理解を実現し情報を再構成するなどして新たな価値につなげていくこと,複雑な状況変化の中で目的を再構築することができるようにすることが求められている。

 (まとめ)

変化に積極的に向き合う!
他者と協働して課題を解決!
情報を見極め!理解!再構築!新たな価値!
複雑な状況変化の中で目的を再構築!
できるようにしてね!

学校にある課題

 教師の世代交代が進むと同時に,学校内における教師の世代間のバランスが 変化し,教育に関わる様々な経験や知見をどのように継承していくかが課題 となり,また,子供たちを取り巻く環境の変化により学校が抱える課題も複 雑化・困難化する中で,これまでどおり学校の工夫だけにその実現を委ねる ことは困難になってきている。

 改訂の方針

(2) 改訂の基本方針
今回の改訂は中央教育審議会答申を踏まえ,次の基本方針に基づき行った。


① 今回の改訂の基本的な考え方

教育基本法,学校教育法などを踏まえ,これまでの我が国の学校教育の実践や蓄積を生かし,子供たちが未来社会を切り拓ひらくための資質・能力を一層確実に育成することを目指す。その際,子供たちに求められる資質・能力とは何かを社会と共有し,連携する「社会に開かれた教育課程」を重視すること


知識及び技能の習得と思考力,判断力,表現力等の育成のバランスを重視する平成 20 年改訂の学習指導要領の枠組みや教育内容を維持した上で,知識の理解の質を更に高め,確かな学力を育成すること。

 

先行する特別教科化など道徳教育の充実や体験活動の重視,体育・健康に関する指導の充実により,豊かな心や健やかな体を育成すること。

(まとめ)

・未来を切り拓くための資質・能力

でもそれって分からないよね。だから、

・子供たちに求められる資質・能力とは何かを社会と共有し、連携する「社会に開かれた教育課程」を重視する

② 育成を目指す資質・能力の明確化

中央教育審議会答申においては,予測困難な社会の変化に主体的に関わり,感性を豊かに働かせながら,どのような未来を創っていくのか,どのように社会や人生をよりよいものにしていくのかという目的を自ら考え,自らの可能性を発揮し,よりよい社会と幸福な人生の創り手となる力を身に付けられるようにすることが重要であること,こうした力は全く新しい力ということではなく学校教育が長年その育成を目指してきた「生きる力」であることを改めて捉え直し,学校教育がしっかりとその強みを発揮できるようにしていくことが必要とされた。

また,汎用的な能力の育成を重視する世界的な潮流を踏まえつつ,知識及び技能と思考力,判断力,表現力等をバランスよく育成してきた我が国の学校教育の蓄積を生かしていくことが重要とされた。

とりあえず、一文なっげーーーー。

(まとめ)

予測困難な社会の変化に

・主体的に関わる

・感性を豊かに働かせる

・どのような未来を創るか、どのように社会や人生をよりよいものにしていくのか

・目的を自ら考え

・自らの可能性を発揮

・よりよい社会と幸福な人生の創り手となる力を身に付けられるように

最後のポチが究極だよね。ある意味宗教だったり、政党だったり、大きい存在としての学校が必要なんだってイメージが沸いた。

「生きる力」の具体

有名なやつ

このため「生きる力」をより具体化し,教育課程全体を通して育成を目指す資質・能力を,


何を理解しているか,何ができるか(生きて働く「知識・技能」の習得)」,


理解していること・できることをどう使うか(未知の状況にも対応できる「思考力・判断力・表現力等」の育成)」,


どのように社会・世界と関わり,よりよい人生を送るか(学びを人生や社会に生かそうとする「学びに向かう力・人間性等」の涵かん養)」

三つの柱に整理するとともに,各教科等の目標や内容についても,この三つの柱に基づく再整理を図るよう提言がなされた。

今回の改訂では,知・徳・体にわたる「生きる力」を子供たちに育むために「何のために学ぶのか」という各教科等を学ぶ意義を共有しながら,授業の創意工夫や教科書等の教材の改善を引き出していくことができるようにするため,全ての教科等の目標及び内容を「知識及び技能」,「思考力,判断力,表現力等」,「学びに向かう力,人間性等」の三つの柱で再整理した。

 (まとめ)

・「何を理解しているか、何ができるか」

・「理解していること・できることをどう使うか」

・「どのように社会・世界と関わり、よりよい人生を送るか」 

③ 「主体的・対話的で深い学び」の実現に向けた授業改善の推進

子供たちが,学習内容を人生や社会の在り方と結び付けて深く理解し,これからの時代に求められる資質・能力を身に付け,生涯にわたって能動的に学び続けることができるようにするためには,これまでの学校教育の蓄積を生かし,学習の質を一層高める授業改善の取組を活性化していくことが必要であり,我が国の優れた教育実践に見られる普遍的な視点である「主体的・対話的で深い学び」の実現に向けた授業改善(アクティブ・ラーニングの視点に立った授業改善)を推進することが求められる。


今回の改訂では「主体的・対話的で深い学び」の実現に向けた授業改善を進める際の指導上の配慮事項を総則に記載するとともに,各教科等の「第3 指導計画の作成と内容の取扱い」において,単元や題材など内容や時間のまとまりを見通して,その中で育む資質・能力の育成に向けて,「主体的・対話的で深い学び」の実現に向けた授業改善を進めることを示した。

授業改善は必須ってのを押さえたい。

授業改善の留意点6つ

その際,以下の6点に留意して取り組むことが重要である。


児童生徒に求められる資質・能力を育成することを目指した授業改善の取組は,既に小・中学校を中心に多くの実践が積み重ねられており,特に義務教育段階はこれまで地道に取り組まれ蓄積されてきた実践を否
定し,全く異なる指導方法を導入しなければならないと捉える必要はなこと。


授業の方法や技術の改善のみを意図するものではなく,児童生徒に指す資質・能力を育むために「主体的な学び」,「対話的な学び」,「深い学び」の視点で,授業改善を進めるものであること。


各教科等において通常行われている学習活動(言語活動,観察・実験,問題解決的な学習など)の質を向上させることを主眼とするものであること。


1回1回の授業で全ての学びが実現されるものではなく,単元や題材など内容や時間のまとまりの中で,学習を見通し振り返る場面をどこに設定するか,グループなどで対話する場面をどこに設定するか,児童生徒が考える場面と教師が教える場面をどのように組み立てるかを考え,実現を図っていくものであること。


深い学びの鍵として「見方・考え方」を働かせることが重要になること。各教科等の「見方・考え方」は,「どのような視点で物事を捉え,どのような考え方で思考していくのか」というその教科等ならではの物事を捉える視点や考え方である。各教科等を学ぶ本質的な意義の中核をなすものであり,教科等の学習と社会をつなぐものであることから,児童生徒が学習や人生において「見方・考え方」を自在に働かせることができるようにすることにこそ,教師の専門性が発揮されることが求められること。


基礎的・基本的な知識及び技能の習得に課題がある場合には,その確実な習得を図ることを重視すること。 

 (まとめ)

ア:異なる指導方法の導入ってことじゃないよ

イ:目指す資質・能力を育むための「主体的で対話的で深い学び」

ウ:学習活動(言語活動,観察・実験,問題解決的な学習など)の質を向上させること

エ:単元などのまとまりで、「見通しと振り返り」「対話の場面」「児童が考える&教師が教えるの組み立て」

オ:深い学びの鍵は「見方・考え方」

カ:基礎的・基本的な知識・技能の習得に課題がある場合は、そこを確実に!

支援にとっては「カ」が超重要になるかな、と思います。つい「主体的で対話的で深い学び」に引っ張られて、変に対話などを入れてしまいそうなのですが、基礎・基本をふまえた上で計画的に「対話」を取り入れなければ、と改めて反省。

 

さて、(前編)はここまでです。

改訂の背景から、「主体的で対話的で深い学び」が「どっから来たの?」という社会的な背景は見えてきたと思います。「目指す資質・能力って何?」ってのは「社会と相談しながら未来の社会に応じられるように」としか言いようがないのですが、「主体的で対話的で深い学び」について(答申)の方にあったことを(後編)で書きます。

「『生きる力』の理念の具体化と教育課程の課題」について。

 

www.happypenguin.net

 

www.happypenguin.net