今日は出会いの日でしたハピペンです。
とんでもないハウツーをもっている心理士の方と会えました。すごいです。
人間として学ぶこと、生き方として学ぶこと、技法として学ぶこと、目一杯たくさんありました。
いくつか記しておく。
「今は、仕方ない」→「出来ないかもしれない。けど、必ずできるよ!」
環境が厳しい子。
親元を離れている子。親元にいて厳しい子。さまざまいると思う。
そうした子だとしても8割の子は幸せに人間をやっていくらしい。
そうした子がどうして人間をやれるのか?
その肝は「気持ち」だった。
どんな気持ちかといえば、
「自分の人生は『自分の気持ち』でやっていくしかないから」
という気持ちだった。
この気持ちには二種類あり、
- 思ってしまう気持ち
- 自分で創る気持ち
の二つがある。この二つの「自分の気持ち」でやっていくしかないのだ。
それを無理に変えようとするのは、それこそ無理がある。
(参照)
それでも、
自分の人生は自分でよくしていくことができるかもしれない。
自分の人生は自分でよくしていくことができる。
そういった希望が、人間を人間生活に送り込むのだった。
そのためのポイントは二つである。
なんであれ、
「まあ、今はそうなんだから、仕方ないよね」という今を認めること。
マインドフルネスや、自己受容といった感覚や概念に似ていると思う。
もう一つは、
「もしかしたらうまくいかないかもしれない、けど、必ずできると思うよ」
という激励である。
どちらも大事で、今を認めることと、先手でうまくいかなくてもいいという受容、このミックスが、肩の力を抜いて自分を生きていく意志につながるようである。
失敗したらどうしよう、できなかったらどうしようを拭い去って、チャレンジする心を奮い立たせるようである。
面白いのは、どんな指導をしてもいい。優しくたって、怒鳴ったって、それは、その人のもつムードに合わせてでいいとのこと。
そして、その後に、
例の「仕方ない」ということ。
「できないかもしれないけど、できると思う」と伝えること。
この二つがあれば、子どもは変わることができるそうだ。
もう少し堅苦しく言うと
いろいろな技法とかぶる。とても素晴らしい技法だと思った。
特にナラティブセラピーに似ている。
もともとあったストーリーを別のストーリーに書き換えるところが。
例えば環境によって抱いてしまった気持ちを「一次意識」と呼ぶ。
この「一次意識」は、そういう境遇であれば誰でももってしまうかもしれないもので、外から覆すことが難しいもの。
しかし、人々は、その「一次意識」の捉え方を変えようと奮起する。
これは、ゲームオーバーのコースである。
そうではなく、それは、それとして「仕方ない」として、「でも◯◯できると思うよ」と言った、「二次意識」をつくるのである。
これを「気持ちづくり」と呼んでいた。
ある「気持ち」さえつくることができれば、人はそれができるのである。
しかし「その気持ち」がなければ、「その行動」をすることはできない。
その「気持ち」をつくることができるのは、教育だけだという話であった。
「二次意識」をつくること。
どんな二次意識をつくれるといいのか、ということは、いくらでも悩んで考えるしかないのだそう(ここが好きだなあ)。
そして、ことあるごとに言っていく。失敗は仕方ない。しかし「できないかもしれないけれど、できると思うよ」と伝えていく。
「できないかもしれないけど」がダイジだ。
そうすると、負担感なく「二次意識」がつくられていくそう。
この「できないかもしれないけれど、やる」という力は、人にチャレンジをさせる、その人をそれでも生きていこうと思わせるような、力だそうだ。
例えるなら「宝くじ」、当たらないかもしれないけれど、買う。
宝くじを買うということは、そういう強さがある。
はずれても、仕方ない。
当たらないかもしれないけど、当たるかもよ。
というわけである。
学校は、「できるできる」と応援してやることが多い。そこで、「できないかもしれないけど、できると思う」という応援が、チャレンジを生むという話は新鮮で刺激を受けた。
「できないかもしれないけどやる力」ってイカすよね?
そして、アドラーの勇気づけや、ブリーフセラピーのコンプリメント、ノーマライズに通ずるところがある。
「仕方ない」ってところがノーマライズで、「できないかも」のところが勇気づけやコンプリメントである。
やはり、どれもすごいなあ。
そして「正の注目」。
これも大事だ。
クラスワイドの集団随伴性も生かされる。ノーマライズと集団随伴性は近しい。
みんなそういう気持ちあるよね、でもこの方がいいよ。みんなできないかもしれないけど、必ずできると思うよ。と。
そして、講師の先生の「半生かけた技術」という話に、先は長いなあと思いながら、学び続けたいと思わされた。
私は、優しさや共感性が武器なのだけれど、私なりのノウハウが生まれる日が来るのだと思う。
今回のノウハウは、ポイントがたった二つなところがすごい。
「仕方ない」と「けど、できる」である。
半生かけてノウハウができるには、出会いと知りたいという姿勢が必要である。
そして、指導書は見つかった。案の定児童がもってかえっていた。
さて、何事も落ち着き晴らした、残り二日だ。
また何か忘れそうで怖い。穏便に済むといいのだが。
予定の忘れ防止のために、A4一枚でも立つというペーパースタンドを買った。
いいと思う。