かならず幸せになれるいきもの

おしゃべりによる出現する未来から学ぶ

インクルーシブ教育

「クラスワイドな支援から個別支援へ」

やっぱり目がかゆい「ハピペン」です。目薬を買わなければ……。 ここ最近の特別支援の流行りは、支援を要する子の周囲の子どもたちへの働きかけだと感じます。授業のUD(ユニバーサルデザイン)もその一つかと思います。 個別に支援する方法は、だいぶ蓄積さ…

「枠」は「排除」を生む

卒練と面談に追われている「ハピペン」です。追うってよりは、完全に追われていて、むしろ襲われている気すらする……。そんな最終局面。 卒業式は大きな行事ですね。大きな行事は、インクルーシブについて考える機会になりやすいです。 多方面との合意形成。…

「みんな違ってみんな同じ」について

先週10年ぶりにウィスキーを飲んだ「ハピペン」です。バーでロックを2杯飲みました。楽しい時間……。 「みんなちがってみんな同じ」 今日は「みんなちがってみんな同じ」についてです。 かの有名な「みんな違ってみんないい」。ああ、歌にまでなってやがるぜ…

「相模原の事件」と「居場所」と「社会とのズレ」の話(その3)

(過去記事)つづき www.happypenguin.net www.happypenguin.net 「社会とのズレ」について書いていく。 「入れ替え」と〈システム〉 このブログの記事から着想したところがある。 sosaku.doorblog.jp この言葉を見てほしい。 「入れ替え不能な我々のために…

「相模原の事件」と「居場所」と「社会とのズレ」の話(その2)

inclusive.hatenablog.jp の続きです。 今回は「居場所」について。 断ち切られた「つながり」 犯人は、結果的に自主退職をするが、犯行後「施設を辞めさせられて恨んでいた」というように言っている。 「つながり」がなくなり、「居場所」と感じられる場所…

【まとめ】インクルーシブ教育とは(後編)

どんどんどんどん進めよう!つべこべ言わずに進めよう!な「ハピペン」です。 これもまた、半年以上ぶりにまとめます。 これのつづき inclusive.hatenablog.jp inclusive.hatenablog.jp そもそも伝えたかったズレ! なぜズレが生まれるか? 気をつけるべきこ…

<フル・インクルーシブ>についてもう少し(その3)終

つづきです。(その1)「インクルーシブ教育システムの構築は『フルインクルーシブ』に向かっているプロセスだろう」ということ。(前々回) inclusive.hatenablog.jp (その2)フルインクルーシブには「『場』と『学びの内容』の視点が必要」ということ。…

<フル・インクルーシブ>についてもう少し(その2.5)

野口晃菜さんのインクルーシブ観とか言って、何も示していなかったことに気づいた「ハピペン」です。 野口晃菜さんの記事のリンクをまとめてみました。 どちらがよりインクルーシブか 【連載①】本当に「インクルーシブ」な教育とは?(インクルーシブ教育研…

<フル・インクルーシブ>についてもう少し(その2)

<フル・インクルーシブ>について。続きです。 inclusive.hatenablog.jp inclusive.hatenablog.jp 言いたいことは大まかに三つで、 「インクルーシブ教育システムの構築は『フルインクルーシブ』に向かっているプロセスだろう」ということ。(前回) フルイ…

<フル・インクルーシブ>についてもう少し(その1)

inclusive.hatenablog.jp この記事から半年ちょっとかな、書こうとしたことを書いていなかったために、再エントリー、インクルーシブについて書きたいことはいろいろある。 とりあえずの「Google」での検索結果 "フルインクルーシブ"、"フル・インクルーシブ…

【大空小たった一つの約束】再び「みんなの学校」を見た

どう考えても昨日は「鏡開き」の話題をすべきだっただろうと悔やんでいる「ハピペン」です。ひび割れるほどの餅を用意できる豊かさ、時間のゆとりが必要だったのではないか、と感じます。子どもは、パックに丸餅が入っているものを鏡餅と思っていると思うぞ…

障害者だから優しくするんじゃなくて、「優しいは誰にでも」。ただ、その「優しさの中身」が「相手によって変わる」ってだけ。

休みのリズムから到底戻れる気がしない「ハピペン」です。ただそれも「観点喜地」で、大きく喜んで生きていこうという2017年。3学期がはじまりました。今年度の最初、むしろ昨年度の終わりから、最高学年は何が最高か?と問うていました。私は「喜び最高学年…

【木村先生の講演】再び「みんなの学校」を見てみた

昨今の乾燥がとにかく辛いと思っている「ハピペン」です。ハンドクリームを塗るとベタベタでしばらくタイピングがしづらいなあと……。 「みんなの学校」の舞台「大空小」の元校長「木村泰子先生」の講演を聞きました。講演のざっくばらんな感想を書いていこう…

【キーワード】インクルーシブ教育に関する用語集(後編)

インクルーシブ教育に関する用語について書いていきます。 ここまで、いろいろ見てきて、解釈していることを書く。 ◆インクルーシブ教育 「障害のある者もない者も『同じ場』で共に学ぶこと」 ただし、同じ場にいればいいというわけではなく、学ぶ内容も保障…

「自尊感情」を下げない指導の具体(2017.10.19〈更新〉)

ここに「自尊感情」を下げない指導と捉えて実践していることを随時書いていこうと思います。 「自尊感情について」 1.「言うより『書く』」 2.「命令形・否定形を使わない」 3.「全体で名前で指摘しない」 4.「行為」と「人」を分ける(2016.12.27〈…

ナチスから迫害された障害者たち

inclusive.hatenablog.jp ちょっと、つづきです。 引き続き「人権啓発研修」の内容から少し話します。 やまゆり園の事件から、事件の風化について懸念を抱いていると話していました。 ところで、ナチスのユダヤ人に対する「ホロコースト」は「人種差別」につ…

昭和36年『わが国の特殊教育』(文科省)

人権啓発研修へ行きました。テーマは「インクルーシブ社会の実現」です。 私は、人権感覚って「知る・気づく」ことでしか養えないのではないか、と思っています。 いろいろ知ったとき、「変だな」「それはおかしい」「ありえない」「なんかたまらない」って…

「みんなの学校」を見てからの一日

そんなに大きく変わることはないと思ってたけど。 自分なりに思い返しながら、要所要所で大空小の光景を思い浮かべて指導している自分がいた。 特に二つあって、 「子どもに聞く」「謝る」 ことを意識的に大切にしている自分がいた。 〈子どもに聞く〉 私は…

「みんなの学校」を見た感想(2)

前回 inclusive.hatenablog.jp のつづき。 大阪市立大空小学校の「映画『みんなの学校』を見た感想の話。本も出ている。 教育観の違いはどこからくるか 一昨日から〈教育観の違い〉について引き続き考えていました。 そして、教育観の違いは「どうやって人間…

「みんなの学校」を見た感想(1)

「みんなの学校」は〈大阪市立大空小学校〉のドキュメンタリー映画です。 サイト http://minna-movie.com "不登校も特別支援学級もない"というコピーがサイトにあります。 当たり前のことを大切にすること。 要は「一つ一つの事態に対して、トップとチームで…

続・通常学級における支援級理解について

勉強に対する価値観について書いてみようと思います。 学習指導要領改訂目前なので、価値の捉え方が変わってきているのは当然のことと思います。 流行と不易の中で、現在通用するのは、もしかするとそもそも不易の部分だけなのかもしれないなどと思ってしま…

通常級における支援級理解について

通常級における支援級理解のことでお悩みの方は、多くいるのではないでしょうか。 この先「インクルーシブ教育」が進むうえでこの問題は頻出するのではないかと考えています。 前提として教師の立ち位置が重要です。個人的には特に通常級の担任の先生が重要…

相手にOKを出せて、はじめて自分にもOKを出せる(上)

最近「異質を認める」がキーワードとなっている。このキーワードにいくための変遷はあって、これまでの省察が「異質を認める」という最適解に辿り着いた。 (書いていたら止まらなくなってしまったので、ごちゃーっとそのまま載せる) 1.他人がいない子ど…

【キーワード】インクルーシブ教育に関する用語集(前編)

インクルーシブ教育について、理解を深めるために必要な用語を集めてみました。 1.ノーマライゼーション 2.エクスクルージョン 4.インテグレーション(統合教育) 5.メインストリーミング 6.国際障害分類(ICIDH) 7.国際生活機能分類(ICF) 8…

【キーワード】フル・インクルージョン

「フル・インクルージョン」「フル・インクルーシブ」って? 「フル・インクルージョン」は、「障害者の権利条約」で求められている「障害のある者もない者同じ場で学ぶ」という考え方です。主に「障害のある者もない者も同じ教室(通常の学級)で学ぶこと」…

なぜ、インクルーシブ教育を進めるか

それは、その多様な価値を認められる力が、今後の未来で役に立つからに他ならない。 自己実現、もしくは、社会参画のどちらかの役に立つからだ。 これは、当たりまえに行われなければならないものなのだと思う。 条約も、法律も、政策も、そう宣言している。…

【キーワード】他の者との平等

◆うまく当事者になれていない自分は「他の者との平等」の枠や範囲が分からないでいる。「他の者との平等」という言葉は「障害者の権利に関する条約」で使われている言葉だ。しかし、その解釈が定かではない。それは、結局、平等が、各々の視点によって変わっ…

【キーワード】障害者差別解消法

平成28年4月1日より施行される「障害者差別解消法」について内閣府の出しているリーフレット等を参考に書いていきます。 これだけでも! 分かりやすい説明(内閣府) http://www8.cao.go.jp/shougai/suishin/sabekai/20151109_setsumeikai/pdf/s1.pdf P7あた…

【キーワード】就学先を決定する仕組みの改正(第5条及び第11条関係)

平成25年9月1日 「学校教育法施行令の一部を改正する政令」が施行された。 学校教育法施行令の一部を改正する政令 理由:文部科学省 1.内容 1.1.趣旨 1.2.改正の概要 2.理由 3.議事録より抜粋 4.まとめ 5.参考リンク 1.内容 1.1.趣旨…

【まとめ】インクルーシブ教育とは(中編)

前に問題点として、「インクルーシブ教育の全容の分かりづらさ」が問題だと話しました。すごく端的にまとまっている資料を二つ見つけたのでリンクを貼っておきます。 ①インクルーシブ教育システム構築事業 平成27年度の行政事業の公開プロセスに配付されたも…