河村茂雄さんや赤坂真二さんの本を読み、キーワードを検索した中でのまとめをしていきます。
学級に所属する子どもたちの学級生活の満足度を向上させることで、クラスは落ち着く。
学年によって違う、担任のリーダシップによっても違うが……。
「学級の満足度を高めるには」
1.ルール・マナーの指導
「傷付けられないこと」を保障する。
2.リレーションの場面、方法の設定
「認められること」を保障する。
これらにより、学級に「所属する」という前提ができる。
3.集団活動での楽しみ・充実感の保障
これが「満足」につながる。
「ルール、関係づくり、充実」をバランスよく構成する。
具体的実践をどうするか?は、簡単なことではないですね。
先生たちはついこの3つを分けて考えがちだそうです。
「ルール、関係づくり、充実」をひとまとめに指導できる活動はないか。
たとえば「運動会」は3つ一気にやっているよね、と赤坂さんは言っていました。
〈クラス会議〉
河村さんの理論は優れた方針を与えてくれます。
しかし、Q-Uの分析をし、方針は理解できるけど、手立てが構想されないということが起こる。
そこで、今ある教育課程を生かして、上の理論を具体的実践で可能にするために構想されたのが〈クラス会議〉です。
「ルールづくり」「人間関係づくり」を「話し合い活動」を通して行っていきます。
〈クラス会議〉は〈アドラー心理学〉を使った学級経営のための方法の一つです。
〈クラス会議〉について書いた『ジェーン・ネルセン』らによれば、〈クラス会議〉とは、
人生のあらゆる領域――学校、職場、家庭、社会――で成功を収めるために必要不可欠なスキルと態度を教える。
だそうです。
「人生のあらゆる領域」「成功を収める」「必要不可欠なスキルと態度」
なんだそれは?!ですよね。
昨今、子どもたちの「生活上の諸問題の解決活動の経験不足」も問題になっています。
ここからは、私の考えですが、〈クラス会議〉によって「折り合い力」「納得解力」「今の最適解力」のようなものがつくのではないか、と思います。
「合意を形成する力」といえるでしょうか。
この辺りの手法を使いこなせると「違いにいいね!」の学級に近づくのではないか、と考え勉強中です。
クラス会議で子どもが変わる―アドラー心理学でポジティブ学級づくり
- 作者: ジェーンネルセン,H.ステファングレン,リンロット,諸富祥彦,Jane Nelsen,H.Stephen Glenn,Lynn Lott,会沢信彦
- 出版社/メーカー: コスモスライブラリー
- 発売日: 2000/10
- メディア: 単行本
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