よし!と早起きができた「ハピペン」です。ソファで寝てしまった……。「ズレ」の修復中だけれど、下手すると風邪をひく。ひいていないからセーフ。ラッキーラッキー!!
さて「学習する組織――システム思考で未来を創造する」や「学習する学校――子ども・教員・親・地域で未来の学びを創造する」といった本が注目されているように、身近な学びの場が、自分や組織を変えるということにつながることが意識されるようになっていると思います。
しかし
- そもそもどうして?
- どんな良さがあるの?
- 本当にそこに時間をかける意味あるの?
って思いますよね。
そんな気持ちをゴソッと払拭してくれる本がこれ。
効果10倍の(学び)の技法 シンプルな方法で学校が変わる! (PHP新書)
- 作者: 吉田新一郎,岩瀬直樹
- 出版社/メーカー: PHP研究所
- 発売日: 2007/04/17
- メディア: 新書
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前にふたせんが読んでいて、とても共感し気になっていた本(この時差ね、5か月後だよ本格的に見始めるのはさ)。
ビビっときたことをまとめておきたい。
教師のモチベーションが高まる3つのシンプルな原則
- 大きなビジョンに対して自由な実践を
- レポートを書く
- ワークショップで情報の共有を
この3つにとてもワクワクする。とくに「ビジョン」という前提に。
1.大きなビジョンに対して自由な実践を
ここでは「新潟の高志小」の実践が書かれています。
高志小では一人ひとりを判断主体と捉え、自由な実践が保証されています。
P18
この間、グローバルフェスタでも「自覚的に選択しよう」という対話のグランドルールを見た。共創型対話研究所の研修でもはじめに多田先生が「誰かの考えや意見におんぶにだっこではなく、自律して考えを伝えることが大切」というようなことおっしゃっていた。ZOZOTOWNでは「送料自由」というサービスがはじまって「ユーザーが主体的に選択する」というポジティブをサービスしようと考えている。
「一人ひとりを判断主体」と考える。という辺り前の人権は、学校が苦手とするようなところなように思う。だからこそ、心に響く文だ。
私たちの研究には「自分」が存在します。教師は、自分がしたいことができるのです。させられているのではありません。「自分がしたいことができる環境」「やりがいのある仕事ができる」ということが、教師の主体性を促し、次々と成果を生み、教育課程を生成してきました。
P19
自己実現、したい、やりたい。いいですね。
2.レポートを書く
「教師同士の情報共有は大きな課題」と書かれています。確かにそう。そこ。
じゃあどんなレポート?となると思うのですが、ここにまとめられていることが様々な配慮があって素敵です。
- 「やってみてよかったこと」
- 月2回
- A4サイズ1枚
学習者が4人だったとしても、月8件、年間96件の「やってよかったこと」が手に入ります。すごい財産の蓄積ですよね。
3.ワークショップで情報の共有を
ポイントは
- レポートを事前に読んでからの参加
- 一回のワークショップは1H以内
やり方は
- 円になって20分間自由に語り合う(共感、興味、質問・疑問など)
- メンバーを変えて、再度20分間語り合う
- 全体で集まり、円になって一人40秒以内で感想を発表
大変参考になります。
研究協議について
研究協議を意味のあるものにするシンプルな方法として「批判的な友達」という方法が書かれています。
- わかりにくかった点、理解できなかった点に対する「質問」
- いい点の「指摘」
- 悪いと思った点を改善するための「質問」
- 授業者への「ラブレター」
この4つも本当に素敵で、こうした、他者への配慮しつつ、場をよりよくする方法が言葉化されているのは有り難い。
さらに
いい点が指摘されているので、通常に比べて批判的な質問を受け入れやすい状態にもなります。
P24
また「指摘」と「質問」の違いが大切です。「指摘」されたところで直せる人はそんなにいないからだそうです。
「質問」に対して、授業者は全部答える必要はなく、自分が答えたいと思ったものに対してだけ答えることも大切なようです。
「シンプルな原則」と「研究協議」を意識できるようにしたいです。
使えるようにするにはどうしたらいいだろう。