夏みたいでいい天気!ハピペンです。どーでもいーんだけど、お菓子をやめたい。食べてしまう……問題だなあ……。
麹町中での学びをまとめていこう。
1年間の中でブレそうになったら立ち返るために、4月14日(土)に麹町中に行く予定を入れた。
どんなに慌ただしくても、疲労感があっても行こう!と。
この日は「次世代社会研究機構・ニッポン教育応援団共催シンポジウム」ということで、めちゃ豪華な登壇者の方々のお話を聞くことができた。詳細は以下の通り。
結果、行って大正解!!
無理して学ぶことがいい!ってことではないけれど、這ってでも学びに向かう価値はやっぱりある。
ここでは、工藤校長先生の話から学んだ自分がブレないための肝を3つ書いておく。
最上位目標に向かっていくこと
「最上位目標」。
そこがブレると、活動はナンセンスになっていく。
ナンセンスに向かわないためには「手段の目的化」が起こらないようにする。
それにはメタ的な「気づき」が重要だろうと思う。
「気づけない・気づかない」から、ナンセンスなことを平気でやってしまう。
どうすれば、ナンセンスから脱せるのか。
そのための方法は、クリティカルに目をこらすってことだと思った。
『勉強の哲学 来たるべきバカのために』にあったアイロニーの話と同じ。
けれど、クリティカルには、主観の限界がある。もう少し簡単にクリティカルな目を集めるには、多様な視点(他者の視点)があればいい。
ここでも「手段と目的」を履き違えないこと。
何のための「話し合い」や「活動」なのかということを忘れずに視点を共有し合う。
しかし、そうすると次に出てくる問題は多様な視点と視点の対立である。
そこで必要になるのが「合意形成」だ。
目的と手段の合意形成
このフレームだけで、集団をまとめて突き進んでいくことができるかもしれない。
もちろん、その中で意見を持ち寄る一人ひとりがかけがえなく重要で、ブレスト的に意見を出し合って、まとめていくことが大切である。
トップダウンの影響力も重要かもしれないが、意見を言いたくなるような信頼できる場や人がいるコミュニティであるということも重要。
人はファシ力そのものに、惹かれるのではなく、その人に魅力があれば、その人なりのファシリテートを愛おしめるのだと思う。
重要なのは、場を回そうとかってことではなく、いつも自分であって本気であるということだと感じた。
自分の考えをもつことが一番重要。そして、その考えが手段の目的化に埋没していかないこと。
目的の共創をテーマに「共創型対話」というキーワードを追ってはいた。ここについてはもっと学ばないとダメだ。
すでにある社会のシステムを見つめよう
当たり前を疑うことや、一般化のワナ、問い方のマジックといったものに気づいて、さらに上位概念に行ったり、別の言葉で表したりすることで、新しいシステムが見えることがあると思う。
「宿題は労働生産性を下げている!」なんて言葉は、システムを見直そうと思わされる本当に刺激的な言葉だと思う。
そもそも、学校に求められている役割は、
- 社会でよりよく生きていく力を身につけること
- 社会をよりよくつくり変えていく力を身につけること
これらは、言い換えれば、
「自分の幸せにたどり着くための力を身につけること」とも言えると思う。
そのためにのたうち回っている各々。
それはいいとして、問題は、その目的を見失ってのたうち回されている現場だろうと思う。
カリキュラムについて忘れたくないと思った大事なことは、
- 他者意識
- 目的意識
この2つをいつも意識するだけで、学ばせ方、かける言葉が変わると思った。
他にもいろいろな言葉に出会った。
ダブルスタンダードで
戦略として、ダブルスタンダードでやっていきながら、移していくというのにとても納得した。
学力と相互性。
経済活動とコミュニケーション活動の学び。
チーム教育
チーム医療と言われるように教育もチームで。
教師にも子どもが抱く不安に敏感なものもいれば、そうでないものもいる。
得意不得意ある。だから、みんなでみんなを見る。
これが、言葉だけが歩いて形骸化しているのではなく、システムとしてもうそうしてしまっているところがめちゃいい。
その他
- 心を鍛える→行動のために
- 改革は足元にある
- 働き方改革は学び方改革→学ぶ時間を減らして学力を上げる
- 修学旅行の目的は?
- win-winの意識
- 社会とシームレスなカリキュラムを!!
- 働き方改革は、学び方改革
- 運動会は自分たち、文化祭は来てもらった人を楽しませる
なんと言っても響いたのが、
手をかければかけるほど
生徒は自律できなくなり
自分がうまくいかないことを
誰のせいにするようになる
という言葉。
気を付けたい。子どもを信じて、やりたいをやらせたいって思った。
もうちょっと付け足し。
目標について
子どもが目標を書くとき。子どもたちは、自分が蔑まれないための無難な目標を書く。
その目標に意味はあるか。
来週ペアトークで「君たちはなぜ学校へ来ているのか」問うてみようと思う。
その辺りにある最上位目標を見失わずに、今自分は何を変えていこうとしているのか問おう。
当たり前に大切にしなければならない軸をぶらさず。
A:子どもたちが自律的に活動する
B:教師がリーダーシップを発揮してまとめる
というダブルスタンダードを実践して、周囲も子どもたちも安心させつつ、自律するための力を身につけさせる。
このAとBの両輪のバランス感覚によっては、教室が荒れもするだろうと思う。
自分が今、どちらを主眼にして、子どもたちの前に立っているのか、そこでものを言っているのかを俯瞰して気づけるようにする。
そして「教えてほめる」を忘れない。
教えていないのに、できなくて、それにイラっとしてることもあるだろうと思う。
「ん? それ教えたか?」とメタしないと、子どもをやたらに傷つける可能性がある。
麹町中の目指す生徒像
最後に、麹町中の目指す生徒像を紹介。
1.言語や情報を使いこなす能力
①様々な場面で言葉や技能を使いこなす
②信頼できる知識や情報を収集し、有効に活用する
2.自律的に活動できる能力
③感情をコントロールする
④見通しをもって計画的に行動する
⑤ルールを踏まえて建設的に主張する
3.異質な集団において交流する能力
⑥他者の立場で物事を考える
⑦目標を達成するために他者と協議する
⑧意見の対立や理解の相違を解決する
(麹町中HPより千代田区立麹町中学校-麹中メソッド)
この8つは、OECDのプロジェクトDeSeCoが出したキーコンピテンシーを参考にされていると言っていました。
DeSeCo - Wikipediahttps://ja.m.wikipedia.org/wiki/DeSeCoja.m.wikipedia.org
小学校版を考えてみたいです。
麹町中は、大空小の元校長木村先生ともつながりがあり、常に魅力に溢れています。
木村先生と工藤先生のやり取り。一度でいいからこの目で見てみたいです。素敵すぎる!!
「みんなの学校」に関する記事をまとめておく。やっぱり好きだなあ。