「この仕事の素晴らしいことは、結構お花がもらえることよ。」
byハピペン
珍しく改行したと思ったらくだらなくて驚くわよね。私の中では白黒映画のような世界観でセクシーにきれいな女性がそう述べているイメージなのよ。
つづきです。
ありがとう、さようなら、そして……。 - かならず幸せになれるいきもの
本当にね。
お花をもらえるって不思議なことだ。
パンパカパーン!きらりん!って感じがする。
歩いていても。バスに乗っていても。
最終日、午後。
学級の全員とお家の方が来てくれました。
有り難い。
お手紙、写真、お花、お揃いのキーホルダー、ハンカチ、本当に両手いっぱいにプレゼントをもらった。
もの凄い熱い先生でいつも情熱的で子どものことばかり考えていてというような、素晴らしい教師像の自分ではいなかったと思う。
個人的には平易でいた一年だった。
ただ、「人を大切にしたい」とは、心の奥では思っていたかもしれない(表現できていたかは分からないが)。
この期に及んで「来年どんな先生でいたらいいですかね」と子どもに聞いてみた。
「元気な先生でいいと思いますよ。」と言われた。
「元気に怒ってる先生?」
「いや、違いますよ!元気で優しい優しいハピペンでいてください。そのままの。そのままの先生でいいんですよ。」と言われる。
革新であって核心であって確信。
私は、子どもに癒されているなあ。と。
これは、投影とか、同一視とか、転移とかってことなんだろうか。
「ありのまま」を大切にしている。
それが、跳ね返ってくるのだろうか。
子どもにとって「それでいい」ということ。これほど有り難いレビューはない。
お家の方からの手紙にも激励満載だった。
そして、惜しんでくださることが苦しくもある。大丈夫。この先も彼らは間違いなく幸せに向かって成長できる!そう断言してしまいたい。簡単なことではないのかもしれない。でも、そう信じたい。
夜は夜で同僚がお別れ会をしてくれた。
そこでも、最後の最後に支援員の方が、「不思議だった。厳しいでも、誉めるでもなく、でも子どもが動く。なんて言ったらいいんだろう……。でも、そのままで絶対成功すると思います。そのままで、頑張ってください」と言ってくれた。
ここでも「そのまま」だ。
「そのままでいいのか?」
これっぽっちもそう思ったことのない自分には、幻のような言葉だ。
来年度。
「そのまま」も忘れずに行こう!!
どんなことが子どもやお家の方に響いているだろう?と考える。
具体はさておき、
- 子どもを認めること
- 子どもを信じること
あと……結構
- 説明して、選ばせる
ってことをしてるなーと思った。
それは、正解が決まっている雰囲気で選択を迫るのではなく、本当にその子の選択に委ねる。責めない。本当にそれでいいの?と説得しない。
「成長する方を選んでね」
「それで自分が苦しくないならいいと思うよ」
「危険があれば助けてあげるから、まあやってみ」
など、味方アピールはめちゃする。失敗していいんだマジで。マジ卍。
この相手を思って「ってことにして」言葉を掛けることはめちゃ重要だと思う。
幼専で教わった三つしかないことのうちの貴重な一つ。
「全体を見ながら、一人ひとりのある程度のありのまま」は成立するのか分からないけれど、子どもたちは天才だからその矛盾を越えられると思っている。
大事なのは、大人的にそれはおかしいとかではなく、彼らの納得感だ。何かを決めるとしても上手に条件を出せばいけるだろう。「全員が楽しい」とか。
あとは、ずっとブレないで、いつもそこにいるから、それを信頼してくれるのだと思う。
そんなわけで、お別れ。
来年はもっとクラスを楽しみたい!
そのまんまからさらにパワーアップしたハピペンをお届けしたい。