かならず幸せになれるいきもの

おしゃべりによる出現する未来から学ぶ

170|あどけなさに救われ

寒い。そのせいか総じて不穏だった一週間最後の朝にもかかわらず。子どもと廊下で会えば「じゃあ、あそこまで競争ね」と教室までのどうでもいい道のりに誘い込まれる。私は、後ろ向きで歩いて別の教室に入るくらいのサービスをしてひと笑い。

 

その子が昨日は気になってイラだった。けれど、思い違いなのかもしれない。その子は無垢に振舞ったのかもしれない。それを私はオリジナリティ溢れる解釈によって「おい!」となった。不要な権力争い。乗らないのが吉。それを、ユーモアでいなすくらいの貫禄になりたい。今日は少しはそうできたかもしれない。

 

指示したことに対して「先生も」というやつがうざったかった。それで、ぬーんとなった。

 

さて、どうするか。

こういう時は大抵謝るっていうのが通例なのだけどね。うーんと、今回は、単純に悩んでいる人になったみた。やはり、イライラすると言葉遣いも悪くなる。もう10年そうでどうしようもないと、どうしたらいいか、と問うてみた。うちのお母さんもそうだよ、とか。お兄ちゃんも!とか励まされながら。

 

解決策をいくつか教えてもらったので、それでいこうかなって思う。思ってくれているならそれでやっていこうって。あー。

 

そして、その解決策がアンガーマネジメントの視点で驚いた。今時の子はよく分かっているのだなあ、というか。お家の方もそういうことを伝えているのかな。時代かな。メディアがそういうことを流布しているのだろうね。平和なこった。

 

  • 3回深呼吸する
  • 対象を見ない
  • 見ない、聞かない
  • おいしいものを食べて嬉しい気持ちになるよ
  • 耳を塞いで、目をつむる
  • 呼吸をして、夜寝る
  • 廊下に出る
  • 先生が話してたり、授業を進めたりする時にみんなが聞く

夜寝るしかないな。笑えるわ。

 

もう一つ、そんな中イラッとしたことがあって、口は悪くはならないが「うおー」とは、なり……当て付けだっただろうか。それでも、神童とも言えるような動きを見せた子がいてそれに救われた。ちょっとダブルバインド的な要求だったので心配でもある。どうしたってたまにはそういうこともあるかな。言う通りにしないといけないと考えているのに、言う通りを超えないことに言及されるというような。余計どうしようもなく、思考が無になってしまうじゃないか、もう!という感じだ。

 

うん。それも、無垢でカバーしてくれないだろうか。ねぇ。まったく。

 

もーれつに手紙が書きたくなったから手紙を書こう。そうしよう。

 

あと、あれだな。課題が湯水のようにあって、個々に進めた方が教室が静かだと感じた。

多様性と同時に分断が通常営業であり、それとインスタントで垂れ流しの消費活動に慣れ親しんでいるのだろうな、と思えた。

 

「ゆっくり考える」というような、「哲学対話」の面白みも味わいたいのだけれど。残り時間で少しでも味わえると良い。

 

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