はじめて?!母親と二人で飲んだ「ハピペン」です。まあね。うん、まあ。
この夏の間、特別支援の研修を受けていて感じたのが「見えないものをいかに見るか」ということだった。
特に発達障害の子どもたちの障害は目に見えないことが多い。
「見えない=ない」という教師からは、発達障害の子どもたちは「怠けている」「ふざけている」と捉えられることも少なくない。
個人的には、子どもの気持ちはつい分かった気持ちになってしまうというようなところもあると思う。
見えないものを見るのってこんなにパワーの必要なことだと感じた記事があったのでシェア。
「素粒子物理学者:多田将先生」の記事である。
2015年に梶田隆章先生が「ニュートリノに質量があることを示す、ニュートリノ振動の発見」してノーベル物理学賞をとったことは記憶に新しいのではないだろうか。
その施設が「スーパーカミオカンデ」。これについては、「日本科学未来館」で学んだ。
「ニュートリノ」が何か?については、先に紹介したサイトで書かれている。
僕の研究対象である「ニュートリノ」は、ヴォルフガング・パウリ(*1)が提唱した素粒子の一種です。
原子核の中身は陽子と中性子でできているのですが、中性子が原子核を飛び出すと、自然に壊れ、陽子と電子に分かれる。
そのとき物理学の基本法則である「エネルギー保存則」(*2)が成り立っていないことがわかった。崩壊後にエネルギーが減っていたのです。
当時の物理学者の多くはこの謎が解けず、「原子核ほどの小さな世界では、エネルギー保存則は成り立たないのではないか」と考えたのですが、ただひとり、パウリだけがそれに異を唱えました。
彼はその現象を「まだ見つかっていない粒子が存在して、それがエネルギーを持ち出しているに違いない」と説明したのです。この粒子が、「ニュートリノ」です。実際にニュートリノが発見されたのは、それから26年も後のことでした(*3)。
この「ヴォルフガング・パウリ」って人の考え方もやばい。
やっぱり、周りのみんなが「違うんじゃない?」ってなっている中で、「いや、多分、そう。」ってなれるのってすごい。
そして、その「ニュートリノ」について多田先生は何を研究されているかというと、これもスケールがすっとんでて面白い!
大雑把に言うと、ここ茨城県東海村のJ-PARCでニュートリノを人工的につくり、それを西へ300キロメートル離れた岐阜県神岡町にあるスーパーカミオカンデ(*4)に向けて打ち込むという実験です。
東海村から神岡町まで、Tokai to Kamioka、ということでT2K実験と呼んでいます。
ニュートリノは宇宙には大量に存在しますが、あまりにも小さく電荷を持たないために反応性が薄く、性質がよくわかっていません。そこで300キロメートルの距離を飛ばす間にニュートリノが起こす変化の様子を調べることで、性質を解明しようというのです。
「見えないものを人工的につくり、それを300キロ先に向けて打ち込む?」
意味わからん(笑)
すごすぎるぜ!!!
目に見えないものを見るってこんなに大がかりなのだ。
それを、やっぱり分かった気になるってダメだなって、自分に紐づけて考えたんです。
子どもの心も300キロ先から自分に打ち込まれていて、性質を読み取るくらいの気持ちで見つめたいなと。
要は、自分は子どもたちにとっての「スーパーカミオカンデなんだ」と。
自分が子どもの心の観測所になれるように。
目に見えないものを見つめることは簡単ではないってことを肝に銘じて、子どもと向き合おうと思った日。