かならず幸せになれるいきもの

おしゃべりによる出現する未来から学ぶ

「何のため」の読書と「なんとなく」の読書

本を捨てよう!と決意した「ハピペン」です。

「捨てる力」は人生で重要だと思う。情報過多で、フットワークが重くなって出てくる生きづらさってある。

 

そんなこと言いながらも新たな本も増える矛盾(笑)。

 

完璧主義と仮固定

 

今日は、この本を見た。

すごい手抜き - 今よりゆるくはたらいて、今より評価される30の仕事術 -

すごい手抜き - 今よりゆるくはたらいて、今より評価される30の仕事術 -

 

 

私は、最近、短所として完璧主義があると感じていて、それをなんとか脱したいと考えている。完璧主義ってめちゃ生きづらい。そして、時代にあまり合っていないように思う。

情報もエビデンスも際限なく現れるからだ。

ある程度の「仮固定」が求められる。

 

この本は、千葉さんが 『勉強の哲学 来たるべきバカのために』を執筆中に励まされた本だったと紹介していた。

 

最近よく使っている「仮固定」も、『勉強の哲学』で使われている言葉だ。

 

本を精選しよう

 

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ある本が何の目的で読まれているか、これがとても大事だと思う。

 

二つの目的があると考えた。

それが「何のため」と「なんとなく」である

 

  • 「何のため」の読書
    目的がはっきりしている読書。自分の「在り方」や課題として感じているテーマと紐づいていて、思考を深めるための読書。
  • 「なんとなく」の読書
    目的がはっきりしていない読書。自分の「在り方」や課題に紐づくかもしれないし、紐づかないかもしれない、思考を広げるための読書。

この二つは、往還するところもあると思う。最初のきっかけがどっちかっていうことに過ぎないと思う。

 

ただ、本を選ぶときは、深めようか広げようかと迷って手に入れると思う。

 

この本は、自分を深められそうだな。この本は、自分を広げられそうだな。と意図をもつことで、捨てる本の判断に役立ちそうと思った。

 

「迷ったら捨てる」って視点をもちつつ、それでもモヤっとしたら、これで判断したい。

 

「アイロニー」と「ユーモア」

  • アイロニー=「根拠を疑う」
    超コード化からの脱コード化(無限に続くそもそも論)→現実それ自体を目指す。
  • ユーモア=「見方を変える」
    言語の環境依存的なつながりによってコードを変える。

「勉強の哲学」より

 アイロニーは、今を批判的に見ていく視点。その行きつく先は、形而上学的であり、より実際的な体験を求めるようになる。しかし、ある事柄に対する真の体験などは存在せず、見方でいくらでも変わってしまう。

つまり、アルティメットを目指すと、永遠に辿り着けない苦しさが生まれる。

ならばといって、全く違った考え方を求めて人は、目移りする。それがユーモア。

ユーモアもこれじゃないこれじゃないと次々に転移する恐れがある。宇宙の広がりが無限大なように、真の体験を知りたいという広がりもまた無限に陥り、永遠に辿り着けない苦しさが生まれる。

となると、必要なことは、ユーモアによる座標の固定と、アイロニーによる採掘だ。

その仮の座標の固定を「仮固定」と言っている。

そして、ある程度そこを掘るってことで、自分の抱く価値観が社会ウケする可能性がある。

そうなると、社会で自分らしく生きられる可能性が高まる。これは、自分の生きやすさにつながるだろう。

 

どうやって「仮固定」するか

自分の中に価値観はすでに潜在している。自分がつい話してしまったり、心に残ったり、質問したくなってしまったりすることが、自分が関心を持てることである。

 

エピソード記述の考え方に似ている。

 

www.happypenguin.net

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自分が関心がもてることに出会うまで、人はユーモアで探索し続ける。

読書でいえば「広げる読書」である。

 

そして「あっ、これ知りたい」となることがある。

そのときに「何のために」と「どういう経験・感情・価値観から興味を惹かれるのか」も考えると、アイロニーの質がよくなる。質がよくなるというのは「ゴールイメージ」をもって採掘に取り組むということともいえる。

 

「アイロニー」も「ユーモア」も結局は自身の在り方につながっていると思う。

アイロニーとユーモアによって自分の在り方の高まりを感じると、人はまた座標を変えたくなり、新たな学びが始まる。

 

この自分を成長させていく楽しさが、本来的な学びなのだろうなと思う。

 

というわけで、本を捨てるかどうか、この本は自分を深められそうか、広げられそうか。この本は自分の在り方をアイロニーできそうか、ユーモアできそうか、考えながら、選んでいきたいと思う。