「アドラー心理学」と「内発的動機付け」と「生徒指導提要」は、リンクしているということ。
アドラー心理学
「パセージ」に今一度顔を出しています。「パセージ」では、毎回宿題が出ます。
最初の宿題は
- 不適切な行動に注目しない
- 適切な側面に注目する
- 子どもの話を聴く
ということです。
「子どもの話を聴く」というところでは、沈黙があれば「20秒待つ」ことが提案されています。20秒待ったら「それで?」と聞いてみる。待つ側にとっての20秒は長い。しかし、子どもなりに考えながら話す側としては、長くはないです。そういう、大人の子どもを思いやる気持ちが、子どもが「適切な信念」をもつことを助けるのです。
では、この宿題の3つは、何の役に立つのだろうか。
それは、やはり「信頼関係」をつくるためである。
適切な信念
そもそもの適切な信念とは?を書いておきます。
適切な信念とは、アドラー心理学の子育ての心理目標であり、
- 私には能力がある
- 人々は私の仲間である
この2つです。
ちなみに行動目標は
- 自立する
- 社会と調和して暮らせる
この2つです。
内発的動機付け
- 自律性
- 有能性
- 関係性
ということ。「デシ」って人の論文にあるやつ。
ここについては、もう少しちゃんと知りたいので続く。
これにも書かれていた。
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生徒指導提要
ここに「社会的に自己実現」するために、「自己指導能力」が必要で、そのためには
①児童生徒に自己存在感を与えること
②共感的な人間関係を育成すること
③自己決定の場を与え自己の可能性の開発を援助すること
の3点に特に留意することが求められています。
- 「自己存在感」と「有能性」
- 「共感的な人間関係」と「関係性」
- 「自己決定の場」と「自律性」
が近いことだと思う。
自己指導能力とは「内発的動機付け」に近い考えで、プラスPDCAや感情コントロールやメタ認知などの手段を付け加えたものなのだろうと思う。
どちらが先かというと、やっぱり「目的」と「動機」が本当は重要なんだと思う。
もしくは、その「目的」や「動機」が出来たときのために学んでおくってことか。
ほぼ同時なのだろうけれど。
麹町で聞いた「多様性」と「自律」は両輪という話にもつながるはず。