有り難いことに、11月の週末は、埋まりまくりである。私の合格をお祝いしてくれるということで声をかけてくださる。
昨日もそういう夜だった。
頑張りの素敵なところは、その周りの人たちの祝福に出会えるところでもあるかもしれない。たくさんの人と再開して、喜び合いたいから「頑張る」。手段と目的がしっちゃかめっちゃかじゃない?って感じなのだけれど、合格で手に入るものよりも、もしかしたら、その時間の方が宝物になるかもしれない。
いやいや、両方連なって人生は続く……。
ここ9年間の大きな転機は2016年だったろうな。
2016年にあったこと
振り返ろうとすると、まとまったメモがないようなので、ここにも書いておくことにする。
何があったかというと、教採に一次で落ちたということがあった。
この年は、経験者は一次が面接のみという珍しい年だった。
見事に撃沈した。能力がなかったのだと思うが、臨任がやたら落ち過ぎた面接だったとも聞いた。結局面接では測れないのか、翌年からは、筆記試験に変わった。
しかし、一次の面接すら通らないということは、心が痛んだ。
その年、一次に筆記で通った人と、面接についてある人に話を聞きに伺う機会があった。
そこで、インパクトを受けて、私はその日一度分解してしまった。
「あなたの人生が見えない」と言われた。今でもその言葉をこうして思い出せる。そういうインパクトだった。私は「あなたのこれまでも、そして、これからも見えない」と言われたと感じた。
私は何のために生きているのか。
何がしたくて教師になろうとしているのか。
自分なりに線をもっていたものの、それは、空想だったのではないか。
いろいろと自己憐憫状態になった。
そこで、すぐに上手に反論が浮かばなかった。
「そうですか。」
「そうかもしれない。」
「生きていてすみません。」
そんな気持ちになったと思う。
そこで、一次で落ちて久しぶりに夏休みがあるのだから、自分がやりたかったことをやろうと思った。
私の「人生」と言えるようなことを思い出しながら。私は、「自殺を減らしたい」という信念をもっていて、そのモデルとして「茂さん」がいたことを思い出した。
すぐに会いにいくことを決めた。8月に茂さんに会いに行った。
そして、wordpressで、サイトを作り始めた。
あと、あるサイトのメール相談員になった。
そんな風に、自分には自分の人生を歩んでいると思えるような実感の得られそうな役割が必要だった。
先生としての役割を果たしてはなりません。と落ちてしまうなら、別のところでは、せめて私は役に立つ可能性がある存在であると感じたかった。
それと「自分は何者なのか」という問いと過ごす中で「ライフワーク」という言葉を思い出していた。
原点回帰のようなつもりで、本田健の本を見てみた。
それから、やっぱり、これまでのやり方でダメなのだから、本当はした方がいいのに、試していなかったことをいろいろと体験してみようと思った。
騙されたと思って高いセミナーに行ってみる?とか。
自治体がやっていた「インクルーシブ 教育推進フォーラム」に行ってみるとか。
家族の人数分、4冊ずつ本を買って渡してみるとか。
ユダヤ人大富豪の教えIII ~人間関係を築く8つのレッスン (だいわ文庫)
- 作者: 本田健
- 出版社/メーカー: 大和書房
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父親は、「嫌われる勇気」を3日で三周したと言っていた。
何か効果はあったのだろうか。
私は、「あなたの人生が見えない」と言われてしまうような「自分でない存在」をどんどんアンインストールしたい気持ちだった。
よって、父親方のお墓参りに行くということもした。
もう時代は変わって、歴史は移り変わるのだということのシンボルのつもりだった。
父は喜んでいたのだそう。
そう。そういうものを封殺するコミュニケーションの円環を断ちたかった。
「私は、私をやる」そうしなければ、私の人生は見えてこないに決まっている。何か後ろめたく、本当を隠して過ごしてきたクセが身体中から染み出しているんじゃないかと思った。
私は、私をアンインストールしたかった。
その頃、結局、私は何ものになりたいのか。私は、向き合ってこなかったであろう、負の自分を生きたいと思っていた。
アドラーの「ライフスタイル」の話が心に引っかかっていた。人は、新しい場に出くわした時に、本来の自分で対応してしまうそうだ。そして、不安なほどそれが強まる。
ああ、私はここにいてはダメだ。
新しいところで、自分と向き合おう。
そして、自分でないものを試していこう。
その先に自分はあるだろうと思えた。
ちょうどこの本を見て、「メタ認知」がとても気になっていた。
21世紀の学習者と教育の4つの次元: 知識,スキル,人間性,そしてメタ学習
- 作者: チャールズファデル,マヤビアリック,バーニートリリング,岸学,関口貴裕,細川太輔,Charles Fadel,Maya Bialik,Bernie Trilling,東京学芸大学次世代教育研究推進機構
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これらを引き連れて、2017年度が始まった。
これにも2016年のことを書いていた。
つづく
今日も、お祝いしてくださるという人のところへ。