かならず幸せになれるいきもの

おしゃべりによる出現する未来から学ぶ

61日目:「ドローゲーム」延長戦だ!!

やけに冷静。

「やけくそ」と冷静さを兼ね備えた「ハピペン」です。

 

昨日、こちらで、強攻策を述べているハピペンです。

60日目:「うるささ」と「おしたり・たたいたり」と「もの隠し」との戦い - かならず幸せになれるいきもの

 

  • 起立する、迷惑であることを話す。静かづくりの約束をできる子から座る。
  • 私語をどうしてもしたければ、教室の隅などでしていいことにする。
  • 約束したにもかかわらず、移動せずうるさくする場合は、1チェック。3チェックでお家の方に電話

 

まあひどい。

 

これが、ひどいことは分かっていて、こうするわけにはいかない。と思っていた。

 

何かある。

決定的な策、万能薬、必殺はないのだけれど、別のやり方があるはずだと思った。

 

「何か変えろ」として、何を変えるか。

 

ワイドショーを垂れ流しにしながら、ワールドカップのゴールシーンのハイライトと、UTAのモデルデビューの話と樹木希林のインタビューを無駄に頭の中に焼き付けて、ぼーっと考えた朝だった。

 

まあ当たり前なんだけれど、

「暇がおしゃべりを呼んでいる」

「C」の子を待てない。

どうするか、どう揃えるか。

ちょっとした時間つぶしをやらせているしかないのかなあ。

「しりとり」でもやって待つか?

 

今、通勤中は、これを読んでいる。

新しい社会と子育て―今なぜ、子育てを学ばなければならないか (あうん叢書)

新しい社会と子育て―今なぜ、子育てを学ばなければならないか (あうん叢書)

 

これを見れば見るほど、罰による指導はよくないと痛感する。

 

なら、どうするか。

 

ハピペンに昨日挙げたような指導ができるわけがないのである。

 

無論、怒鳴るもない。

 

VS.「うるささ」

昨日の振り返りで、「うるさい度」が、数値化された。

 

逆にこれが痛くて、こんなに多くの子がうるさいって感じてたの?!って痛み。

 

それで、昨日は苦しかった。

 

ただ、うるさい度が78.6666と出た。

 

約80のうるさい度。これは、なんとかしなきゃいけない。

 

それを、子どもたちに伝えた。

 

そして、「5、6時間目」にうるさくなりがちなのは、1時間目のツケだと考えた。

 

毎日ペアトークなんかをやっていて、1Hがはじまるのは9:10なことが多い。

 

このツケ、だんだんと、午後に響くのだった。

学期末が近づいて、教科の進捗が心配で焦ってしまうのである。

ざわつきの原因。

 

そのため、この機会に「ペアトークの休止」を宣言した。

 

おしゃべりで毎朝ドーパミンが出ていることに、私の指導力では敵わないのだった。

 

これで、9:00前に1Hをはじめられるようになった。

(逆によく、それで、周りから遅れず、単元進められたな、と自分をほめまくりたい)

 

心のゆとりができる。

 

そして、帰りへの焦りもある。ちょっとぐらい5Hが伸びていい状況ではないのだ。

お家の方にも、帰らせろと言われている。

 

これもきつかった。

いっそのことということで、帰りの会の「みんなからの連絡」をなくした。

本当はとても有意義な時間なのだけれど、実態に合わないっことだと思う。子どもの実態というよりは、子どもの生活する環境の実態にという感じ。

 

これで、帰りも5分早まる。

 

そのできたゆとりでしたことは、

  • ゴミ拾い
  • 次の授業の準備を待つ
  • 姿勢をよくするのを待つ

この3つだ。

 

これで、完璧な授業のはじまりをつくれた。

 

「これが、授業の準備ができた状態ね、知ってた?」

と聞くと「知らなかった〜」と返ってくる。

 

そう、じゃあ、知れて良かったね。

もう応援する語彙が出てこないのだけれど、「できる。うん、できるよ。できるんだよ。それしか言えないんだけど、できるから。できるよ。」

 

そんなことを言っていた。

 

そして、そうすると、不思議と席で静かにできる子がいた。

その子のせいでその子が座れないのではない。ということを感じる機会になった。

 

「ゴミ拾い」は、強力で、少し癖にしたいなあと思った。

放課後、私がそうじをする時間がなくて、よい影響が大きい。

 

そんな感じで、強行的な指導をせずに済んだ。

 

机をコの字にもした。

 

夏休みまでなら、これで走れると思う。

 

 

VS.「おしたり・たたいたり」

お家の方に協力をお願いした。

昨日、話したとのこと。

ちゃんとするとのこと。

 

今日に関しては、0だった。

昨日、トラブルになった子も、今日はよかったと認めてくれた。

もう一人の子もさりげなく、休み時間は、私のそばにいて、被害を減らそうとしていることに気がついた。それでいい、「正の注目」を作り出せる環境を用意しよう。

 

それでいこう。

 

とりあえず「ドロー」だな。

 

ちなみに今日は「もの隠し」はなかった。

こちらも「ドロー」ってことで。

 

突如、現れるチャンス

全然、別サイドの、お調子者が、めちゃきちんとしていた。

机の上が毎時間きれいで、おしゃべりを減らしていた。

「正の注目」チャンスだった。

何度か、「それ!」「素晴らしい!」「イイね!ありがとう!」と言った。

少しは伝わっているといい。

 

もう一人、野次を飛ばしまくる子がいたが、この子に関しては、しばらく、意識して「正の注目」をしたので、ものすごい改善が見られた。

今日、はじめて、自分から自然に牛乳パックを片付けていた。

チャンスだった。気づけてよかった。

「お!うれしい!すごい!成長してるね!」と言うと嬉しそうだった。

 

こういう「ラッキーな日」は必ずある。子どもの問題行動は100%パートタイムだ。

そうじゃないときに気づけるかが勝負だと思う。ふいの変化を捉えられるか。

まあ、それが、とても疲れる。疲れすぎるのだが。

 

隣のクラスも「誉め」が効かなくなってきて、夏休みまでもつか。みたいな話をしていた。

そういう時期なんだ。

そして、こっちの言っていることが全然入らない。その割に、なんでも聞いてくるとも。

 

ああ、同じだ、と思った。

そうなのね。それを乗り越えなきゃいけないのは、皆同じか。

 

ならば、やれることをやれるだけのことをやれるだけやるしかない。到底、周りの先生よりも劣りまくりんぐなのだけれど、それなりに頑張るよ。

 

それに敵う指導力ももってねーよ!

そして、おしゃべりが止まないあの子に、私はもはやネガティブなメガネで視線を向けがちだったのだけど、その理由だかなんだか分からないけれど、その話している相手が「好きなの」ってことだった……

 

 

( ̄◇ ̄;)

 

あー!!そーかい!!

 

その感情に敵う指導力はねーよ!

 

 

この先もずっともてねーだろうなー!

 

 

もう、こっちは、一旦、完敗でいいや。