やけに冷静。
「やけくそ」と冷静さを兼ね備えた「ハピペン」です。
昨日、こちらで、強攻策を述べているハピペンです。
60日目:「うるささ」と「おしたり・たたいたり」と「もの隠し」との戦い - かならず幸せになれるいきもの
- 起立する、迷惑であることを話す。静かづくりの約束をできる子から座る。
- 私語をどうしてもしたければ、教室の隅などでしていいことにする。
- 約束したにもかかわらず、移動せずうるさくする場合は、1チェック。3チェックでお家の方に電話
まあひどい。
これが、ひどいことは分かっていて、こうするわけにはいかない。と思っていた。
何かある。
決定的な策、万能薬、必殺はないのだけれど、別のやり方があるはずだと思った。
「何か変えろ」として、何を変えるか。
ワイドショーを垂れ流しにしながら、ワールドカップのゴールシーンのハイライトと、UTAのモデルデビューの話と樹木希林のインタビューを無駄に頭の中に焼き付けて、ぼーっと考えた朝だった。
まあ当たり前なんだけれど、
「暇がおしゃべりを呼んでいる」
「C」の子を待てない。
どうするか、どう揃えるか。
ちょっとした時間つぶしをやらせているしかないのかなあ。
「しりとり」でもやって待つか?
今、通勤中は、これを読んでいる。
新しい社会と子育て―今なぜ、子育てを学ばなければならないか (あうん叢書)
- 作者: 野田俊作
- 出版社/メーカー: あうん堂本舗
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これを見れば見るほど、罰による指導はよくないと痛感する。
なら、どうするか。
ハピペンに昨日挙げたような指導ができるわけがないのである。
無論、怒鳴るもない。
VS.「うるささ」
昨日の振り返りで、「うるさい度」が、数値化された。
逆にこれが痛くて、こんなに多くの子がうるさいって感じてたの?!って痛み。
それで、昨日は苦しかった。
ただ、うるさい度が78.6666と出た。
約80のうるさい度。これは、なんとかしなきゃいけない。
それを、子どもたちに伝えた。
そして、「5、6時間目」にうるさくなりがちなのは、1時間目のツケだと考えた。
毎日ペアトークなんかをやっていて、1Hがはじまるのは9:10なことが多い。
このツケ、だんだんと、午後に響くのだった。
学期末が近づいて、教科の進捗が心配で焦ってしまうのである。
ざわつきの原因。
そのため、この機会に「ペアトークの休止」を宣言した。
おしゃべりで毎朝ドーパミンが出ていることに、私の指導力では敵わないのだった。
これで、9:00前に1Hをはじめられるようになった。
(逆によく、それで、周りから遅れず、単元進められたな、と自分をほめまくりたい)
心のゆとりができる。
そして、帰りへの焦りもある。ちょっとぐらい5Hが伸びていい状況ではないのだ。
お家の方にも、帰らせろと言われている。
これもきつかった。
いっそのことということで、帰りの会の「みんなからの連絡」をなくした。
本当はとても有意義な時間なのだけれど、実態に合わないっことだと思う。子どもの実態というよりは、子どもの生活する環境の実態にという感じ。
これで、帰りも5分早まる。
そのできたゆとりでしたことは、
- ゴミ拾い
- 次の授業の準備を待つ
- 姿勢をよくするのを待つ
この3つだ。
これで、完璧な授業のはじまりをつくれた。
「これが、授業の準備ができた状態ね、知ってた?」
と聞くと「知らなかった〜」と返ってくる。
そう、じゃあ、知れて良かったね。
もう応援する語彙が出てこないのだけれど、「できる。うん、できるよ。できるんだよ。それしか言えないんだけど、できるから。できるよ。」
そんなことを言っていた。
そして、そうすると、不思議と席で静かにできる子がいた。
その子のせいでその子が座れないのではない。ということを感じる機会になった。
「ゴミ拾い」は、強力で、少し癖にしたいなあと思った。
放課後、私がそうじをする時間がなくて、よい影響が大きい。
そんな感じで、強行的な指導をせずに済んだ。
机をコの字にもした。
夏休みまでなら、これで走れると思う。
VS.「おしたり・たたいたり」
お家の方に協力をお願いした。
昨日、話したとのこと。
ちゃんとするとのこと。
今日に関しては、0だった。
昨日、トラブルになった子も、今日はよかったと認めてくれた。
もう一人の子もさりげなく、休み時間は、私のそばにいて、被害を減らそうとしていることに気がついた。それでいい、「正の注目」を作り出せる環境を用意しよう。
それでいこう。
とりあえず「ドロー」だな。
ちなみに今日は「もの隠し」はなかった。
こちらも「ドロー」ってことで。
突如、現れるチャンス
全然、別サイドの、お調子者が、めちゃきちんとしていた。
机の上が毎時間きれいで、おしゃべりを減らしていた。
「正の注目」チャンスだった。
何度か、「それ!」「素晴らしい!」「イイね!ありがとう!」と言った。
少しは伝わっているといい。
もう一人、野次を飛ばしまくる子がいたが、この子に関しては、しばらく、意識して「正の注目」をしたので、ものすごい改善が見られた。
今日、はじめて、自分から自然に牛乳パックを片付けていた。
チャンスだった。気づけてよかった。
「お!うれしい!すごい!成長してるね!」と言うと嬉しそうだった。
こういう「ラッキーな日」は必ずある。子どもの問題行動は100%パートタイムだ。
そうじゃないときに気づけるかが勝負だと思う。ふいの変化を捉えられるか。
まあ、それが、とても疲れる。疲れすぎるのだが。
隣のクラスも「誉め」が効かなくなってきて、夏休みまでもつか。みたいな話をしていた。
そういう時期なんだ。
そして、こっちの言っていることが全然入らない。その割に、なんでも聞いてくるとも。
ああ、同じだ、と思った。
そうなのね。それを乗り越えなきゃいけないのは、皆同じか。
ならば、やれることをやれるだけのことをやれるだけやるしかない。到底、周りの先生よりも劣りまくりんぐなのだけれど、それなりに頑張るよ。
それに敵う指導力ももってねーよ!
そして、おしゃべりが止まないあの子に、私はもはやネガティブなメガネで視線を向けがちだったのだけど、その理由だかなんだか分からないけれど、その話している相手が「好きなの」ってことだった……
( ̄◇ ̄;)
あー!!そーかい!!
その感情に敵う指導力はねーよ!
この先もずっともてねーだろうなー!
もう、こっちは、一旦、完敗でいいや。