かならず幸せになれるいきもの

おしゃべりによる出現する未来から学ぶ

089|アニメの見すぎ

特段、ラブコメの見過ぎである。

 

好んで見るタイプではなかった……とおもうのだけれど、休み中に目について、はまった。おそらく、ハマったというやつなのだと思う。

 

学校で起こっているやり取りがそういうマンガのように見えてしまって、「おい、自分しっかりしろ!」という感じだった。

 

かぐや様は告らせたい」というのが、一時期実写映画化して話題になったと思うのだけれど、アマプラにアニメがあって見た。

 

前に子どもが、映画がアナ雪2くらい面白いと言っていて、マンガを誕生日に買ってもらうというくらい、ハマっていたので、どれほどやねんと思って見てしまったのだけれど、これは確かについハマってしまうという感じだった。

 

空気を読み過ぎて、180度違う方向へ行く主人公たちと、空気を読まな過ぎて360度すっとんだ方向に飛ぶモブたちの掛け合いが面白い。また、それに振り回されているようで、まともかと思いきや、それでいてあんたも十分主張しているなというようなモブもいる物語。

 

普通の人がいない面白さである。大抵のラブコメはそうなのかなと思う。もしくは、可愛い女の子と普通の主人公のラッキースケベでなりたっているものかどちらかだろう。

 

ラッキースケベに助けられているのでないところがよい。

 

もう少し加えて、なぜこれが今流行るのかなと考えると。

180度も空気を読むということは、それはそれは、すべて自己保身のためなのである。際立った自己保身。そこまで、考えて自分を守ろうとできたら気持ちがいいよなあ、と見ていて心地よい。また反対も、これだけ気を遣って遣ってsns等々でコミュニケーションをしなければならない時代に、360度も空気を読まないでいて、露骨に口から言葉をこぼしてしまうやり取りは見ていて痛快でよい。

 

空気というものを操る、もしくは、全然操れていない様が、そうして繰り出されるコミュニケーションが、実に自分には到底できないことで、面白いと感じてしまうのだと思う。

 

空気のやり取りではない。人と人とのやり取り(?)ありのままの(?)いや、そんな素敵なものとは思えないが、そんな少々極端なやり取りがなされているのが「かぐや様は告らせたい」である。

 

そして、それを描く作者は、一体どれだけ空気を駆使できる人なのだろうと、世の中には凄い人がいるものだなあと、また驚く。