天気も良く、めっちゃわくわくして東京駅を歩いている!!!ハピペンです。
さて、本日は、いよいよ今年度最初の目玉。
ハピペンさ、いいかげん「アドラー心理学」をきちんと学んで見たら?第1回でした。
なぜ「パセージ」に参加するのか?
子どもとよりよく関わりたいという思いを「勘・経験・気合い」ではなく、きちんと学んで実践してみたいと思い学ぶことを決意しました。
「叱るでもなく、誉めでもなく」といった関わりの感覚を今以上に学ぶには、もう対面して本質的なことを教えてくれる場に行くしかないと考えました。
「子どもを勇気付けるってなんだ?」を理解して、少しでも変身したいわけです。
もう一度なぜ参加しようと思ったかを、言語化しておくと。
私としては、ほとんどの時に児童とそれなりに上手く関われている。
しかし、いざというとき、感情のコントロールなどが行き届かず、自分の気持ちやカリキュラムであったり、周囲の目であったり、子どもでないものを優先してしまうことがあるように感じています。
根底のところでたまに揺らぐという印象がある。
それをなくすには、もう対面で学び、直に本物に触れるしかない。と考えたのでした。
そして、特に、集団における勇気づけが難しいと感じています。
あちらを立てればこちらが立たずで、誰かを勇気づけすることは、誰かそうでない子を否定するような感覚があり、何をどうすることが望ましいのか混乱しはじめていたのでした。
かれこれ、10年近く「アドラー心理学」の考えを好んではいるわけですが、すべて本からの学びでした。
そうそう!そうなんだよ!その通り!これだよ自分の考えは!同じ同じ!すごい!と思ったのはこの本に書かれていることでした。
アドラー博士の子どもが素直に伸びる20のしつけ法 (サンマーク文庫)
- 作者: 星一郎,星順子
- 出版社/メーカー: サンマーク出版
- 発売日: 2001/01/20
- メディア: 文庫
- この商品を含むブログ (1件) を見る
しかし、その本からの学びに限界が来た。ということかもしれません。
そうして、学ぶことを決意したのです。
「パセージ」とは?
専用のテキストがあるのですが、そこには
「アドラー心理学のグループ体験にもとづく育児学習コース(Parent Study System on Adlerian Group Experiences)」の頭文字
とあります。
加えて
同時に「通り道」の意味をかけています。新しい育児への通り道、しあわせな家庭への通り道という気持ちです。
と書かれています。
開発者は、野田俊作さんです。
詳しくは、アドラーギルド|Adler Guildや日本アドラー心理学会のホームページ|INDIVIDUAL PSYCHOLOGYをご覧ください。
アドラー心理学会の公式のものなので、アドラー心理学の本質から外れずに、子どもとの関わり方や勇気づけについて学べるととても期待しています。
適切な信念
アドラー心理学に基づいた育児について、目標が4つあります。
- 行動面の目標2つ
- 心理面の目標2つ
です。
すべて、ここに立ち返って考えることで、子どもとの関係をよいものに導くことができそうです。
これに基づいていないと、どこかでアドラー心理学は、実践的でない、向かない時もあるという解釈がはじまってしまうのだと思いました。
これを前提にできると、アドラー心理学がいつでも使えるものになりそうです。
行動面の目標
- 自立する
- 社会と調和して暮らす
いわずもがな、ですね。
どこの学校であれ、ご家庭であれ、考えをつきつめれば行き着くところは似たようなところかと思います。
心理面の目標
- 私は能力がある
- 人々は私の仲間だ
心理面の目標をいつも思い出せるようになりたいです。
その指導は、
「私は能力がある」と思わせているか。
「人々は私の仲間だ」と思わせているか。
これを問うのです。
そして、この心理面の2つの目標は、「適切な信念」と表現されます。
「適切な信念」に基づいた行動であれば、適切な行動(子どもにとっても大人にとっても望ましい行動)が起こるであろうということなのです。
正の注目
今回、育児の目標以外で特に覚えておきたいのが「正の注目」についてでした。
「正」とは、どういうことかというと、子どもを見つめるときの自分の感情のことです。
感情にはプラスのものとマイナスのものがあると思います。ポジティブとネガティブとも言えるかもしれませんし、明るいと暗いでも表現できるかもしれません。
前者が正、後者が負です。
単純に、プラスの感情で子どもに注目しているなら(見つめているなら)、正の注目と言えます。
パセージのテキストには、
- 「正」は「喜び・親しみ」
- 「負」は「不安・怒り」
とありました。
負の注目を与えないということ。
そうすることで「仲間である」というプラスの関係を築いていくことてができます。
反対に負の注目は、関係を悪化させます。
そのため、負の感情があるときには、自分の感情のフォローを意識して関わらないことが望ましいとされます。
つまり、肝は「自分の感情コントロール」と言えそうです。
正の感情を抱いていて、正の注目を与えられるなら子どもとはいくらでも関わったらいいのです。
この論でいくと「あなたのために言ってるのよ!」と怒鳴ることは矛盾していると考えられそうです。
その怒鳴りは「私は能力がある」と感じさせているか。「人々は私の仲間だ」と感じさせているかを問わなければならないということです。
権力争い
関係が悪化した先には、権力争いが起こる。
「大人だってできないじゃん!」的な言い返しなど。
これは「負の注目」が継続して、子どもにマイナス感情が募って、コミュニケーションが悪循環に入って起こる。
非常にブリーフセラピー感がある。
なんであれ、「注目」を与えればその行動は必ずつづく(らしい)。
そのため、適切な行動に「正の注目」をおくることができるとよい。
いわゆる「勇気付ける」ということだ。
子どもにとっては、
「無視<負の注目」
「負の注目<正の注目」である。
無視よりはマシだと、負の注目でも行動を続ける。しかし、子どものマイナスの感情のバケツが溢れると、関係は次のステージにいく。
「勇気付け」の具体について、詳しくはまたの機会にする。