今について反対する意見は分かる。ただ、代案も示さないとその意見は耳障りなこととして有耶無耶に流されてしまうこともある。大切な反対意見でも、「それについての代案は」とさらなる文句を跳ね返されることもある。
そんなことが、政治でも起こっていると思う。
理解しようと努めてもポストトゥルースの時代で、以下のような本を読むとますますよく分からない。
分かっているつもりが一番危険なわけで、ならば知ろうとすることが大切だと考えた。政治に関心をもたないことへの課題は、選挙の度に聞くが、やっぱり、大人がそれは本当に必要なこととして、学べていないだけなのかもしれない。
そして、とにかく、分からないうちにいろいろと進みすぎではないだろうか。
そんな状況だったとしても、国民同士で足を引っ張りあっている場合ではないし、一人ひとりの眼で情報を見極めて判断し行動しなければならないと思う。だから本を買ってみることにする。
本の話
調べてみると、ほしい本が3つあった。他の人もこの3つでどれを買おうか迷うかもしれない。3つのそれぞれの良さを書いておく。
分かりやすさ
見開きに図解で政治について解説されていて分かりやすい 。項目について説明があるというよりは、「わかる」ように工夫がされている。「わかりやすい」本がよい場合はこれ。
活字的な理解
政治について。活字で読みやすく書かれている 。活字で理解したい人、また池上さんの声を脳内再生して、親しみを感じながら情報を得たい人はこれ。池上さん独特のちょっとしたシニカルな雰囲気も十分字面から感じられて良い。読みやすい。
国会に特化
国会についての一般的なギモンから素朴な疑問に答えている本。 「国会での暴言や失言はどこまで許されるのか?」や「なぜ天下りはなくならないのか?」といったことにも答えている。出来る限りポップに国会について理解してもらおうという工夫を感じる。東京書籍というところも注目したい点。
ホームページの話
行政のホームページは見づらい。ちょっとイラつく。常に見ていないと、見たいファイルがどこにあるのか分からなくなる。そして、検索も目的のものでないものばかり当たるし、気がつくとリンク切れになっている、しかもリンク切れはそのまま。もはや意図的に国民に情報を見せないようにしているんじゃないかと思う。地方自治体にもそのきらいがある。
この考えも分からなくない。その通りと思った。
地方自治体サイトが使いづらい、根本的な理由 - ビーチュー : Webサイト制作・Web&ITコンサルティング
検索すると、さらにいろいろな考えが見られる。とにかく、公のホームページは、イマイチなところはイマイチなようだ。
閣議決定と議案の一覧
「強行採決」ということばをよく聞くようになった。これまでもなくはなかった。国会も、決める時には決める必要があるから仕方ない部分があるそうだ。
気にすべきは、その強行採決は、「よく審議された後の強行採決」か「偏った考えのみの強行採決」かということだろう。
そして、そもそも何が話し合われているかもよく分からなくて、後出しでメディアでわわー言っているのを見ているだけだから、なんとも言えない。
与党を批判しているのはいいとして、じゃあ野党は何を言っているのかというと、ひたすら批判していますっていうようなことしか伝わってこないのが、今のメディアだと思う。なんでもない情報の垂れ流しとう感じがする。見れば見るほど、もう私たちにはどうすることもできないのですよ、という印象が与えられているように感じる。
今の与党を選ぶしかなくて、野党には期待できないストーリーは、与党のミスリードが仮にあった場合に、誰も止めることができないってことだ。そのミスリードするかもしれない与党を国民が選んでいる。私は何をどう選んだらいいのか分からなくなる。
そんなわけで、とりあえず何を「閣議決定しているのか」と「議案一覧」を見たらいいのかなと考える。今の国会のオンブズマンはどこの誰なんだろうと思いながら、結局はまた目の前の日々に呑まれていってしまうのだけれど。
閣議
国会の議事録
最新の議案一覧など
衆議院について
参議院について
私たちは折りて来たものをどうするか現場でこねくり回しているのだけれど、それを誰がどんな文脈で考えて話し合われて降りてきているのかをたまには見ようと思う。
食育の話なんかは、誰がどんな出来事をきっかけに、どういうやり取りがあって入ってきたのか、よく分かっていないんだもの。
議事録で見つけたら、また載せます。